New York Times Companyは、New York Times.com(以下 NYTimes.com)が提供している、有料コンテンツ「TimesSelect」を9月19日から無料で公開することを発表した。
当初、NY Times.comは、コラムニストのオピニオン記事や過去記事のアーカイブなどを有料コンテンツ「TimesSelect」として公開し、月額7.95ドル、年間49.95ドルの購読料を得ていた。これらの記事は、購読申し込みをしていないユーザーは閲覧することができない。
しかし、検索エンジンから大量のネットユーザーがやってくる現状を踏まえて、こうした有料コンテンツがユニークユーザー数増加の障壁となることを回避するため、同社はこれらを無料の公開コンテンツをすることを決定。購読料による収益モデルを広告収益モデルに移行することを発表した。移行後の初のスポンサーとしてアメリカン・エクスプレスが名乗りをあげている。
「TimesSelect」は、2005年9月に開設された後、2年間で78万7,400人の購読者を獲得。うち22万7,000人がオンラインアクセス料を支払い、それ以外は、大学向けの無償利用者が8万9,200人、自宅で新聞をとっている人向けの無償公開が47万1,200人となっていた。同社は、購読料を前払いしている読者に対して、それぞれの支払に応じて計算のうえ、返還するとしている。
プレスリリース:"NYTimes.com Ends TimesSelect and Opens up Content for Free"
参考:"Times to Stop Charging for Parts of Its Web Site "