ネットスター株式会社は、朝日小学生新聞と共同で「親子インターネット利用アンケート」を実施、本日結果を公表した。調査では、保護者に加え、小学生にも回答してもらうことで、子ども側の意見の把握を目指している。
調査結果では96%の保護者が、子どもの将来にとってインターネットの知識は必要と回答。しかしその反面、ネット上の悪質サイトを危惧している声もあった。心配な情報としては「金銭をだまし取ろうとするサイトへの接触」と「アダルトサイトへの接続」が約7割ずつと高い結果となった。
また、保護者の55%が、「子どもがネットを使う上でのルールを、自身では伝えていない」と回答した。その理由としては、「親や兄弟といっしょの時だけ使っているので、特に伝えていない」(36%)「学校で習っているようなので、家では伝えていない」(9%)「マナーやルールをどのように伝えたらいいのかわからず、伝えていない」(7%)となった。同社では子どもの将来を考え、インターネットの知識の必要性を感じている割には、ネット教育への不安が残る結果となったとコメントしている。
子供に向けた質問で「インターネットを使っていて、いやだな!とか、こわいなと思ったことはありますか?」というものには、2割弱の小学生が「ある」と答えた。具体的な内容として、「気持ちの悪い画像を見てしまった」(36%)、「とつぜん、変なホームページに接続してしまった」(32%)などが挙がった。また一部では「チャットでうざい、死ねと言われた」「自分の悪口を書かれた」などの経験をしていることも分かった。
同社では、「子どもがインターネットを利用する上で生じるトラブルには、保護者が知識をもって対処することが求められる。100%近くの保護者が、子どもの将来にインターネットの知識が必要であると感じていることから、学校に任せきりにせず、保護者がネット教育にも関心を向けることが重要となる」とまとめている。
調査方法は、朝日小学生新聞紙面上に調査項目を掲載し、郵送・FAXにて回答を募集。調査期間は2006年8月13日~8月31日で有効回収件数は117件。小学生の男女比は、男子:39.3%、女子:60.7%、学齢別構成は、2年生:2.6%、3年生:12.8%、4年生:18.8%、5年生:29.1%、6年生36.8%となっている。
プレスリリース:ネットスター、朝日小学生新聞と共同で「親子インターネット利用アンケート」を実施~ネット活用に前向きな朝日小学生新聞読者親子の、ネット利用実態の把握を目指す~