検索エンジンからのアクセス解析の重要性
アクセス解析における重要な解析項目のひとつに「検索エンジン由来のアクセスの解析」があります。検索エンジン由来のアクセスの解析とは、GoogleやYahoo!といった検索エンジンの検索結果を経由して、あなたのサイトへやってきたアクセスを調べることです。
検索エンジンは「インターネット上で公開されているウェブサイト全体の入り口ページである」といわれています。これは、何か知りたいことがあるとき、検索エンジンで検索をして調べる、という人が非常に多いことを表した言葉です。インターネット上で公開されているウェブサイトの数は膨大で、しかも日々増え続けています。検索エンジンはそうした無数の情報の「索引」としての機能を果たしているわけです。
「URLを入力するのはめんどくさい」という世相
非常に有名なウェブサイトであっても、直接URLを入力せずに検索でアクセスする人は数多くいます。図1は2005年のYahoo! Japanの検索ランキングの上位10件です。
ちょっと古いデータですが、これを見ると2ちゃんねる、Google、楽天、gooと有名なサイトがずらりと並んでいます。どのサイトのURLも非常に単純ですが、そうしたサイトのURLすら、多くの人は直接入力することなく、検索で探しているのです。
雑誌の広告やテレビCMなどで、以前はサイトのURLをアピールしているのをよく見かけましたが、最近はその代わりに「○○で検索」といった検索キーワードを紹介しているケースを見かけるようになりました。これも「URLを直接するのはめんどくさい」という世相を反映しているように見えます。
検索エンジンは非常に重要です。検索結果で上位に検索されるためのテクニックや考え方であるSEOが注目されているのも、検索エンジンを経由したアクセスがサイトのアクセス向上に直結しているからでしょう。このため、検索エンジン由来のアクセスの解析は、アクセスの様子を知ることができる、非常に重要な情報なのです。
というわけで、今回は検索エンジンとアクセス解析について、掘り下げていくことにします。