SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZineニュース

HEROES・デス妻・オーシャンズ13…ツタヤが人気作品を「アクトビラ・フル」に配信、40代をメインターゲットにした理由は?

TSUTAYA TV@アクトビラ、6月から本格展開

 六本木にある巨大店舗「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI」で行われた発表会に、TSUTAYA BBの渡邉 健 執行役社長とアクトビラの久松 龍一郎 代表取締役社長がそろって登場。3月にアクトビラに開設した、「TSUTAYA TV」の本格展開とその展望について語った。

テレビをはさんで、TSUTAYA BBの渡邉氏(左)とアクトビラの久松氏

 この日、会場に用意された5台のデモ用テレビは、パナソニック、ソニー、シャープ、東芝、日立の各社の製品で、いずれも全画面で迫力ある映像を楽しめる上位VODサービス「アクトビラ ビデオ・フル」に対応している。アクトビラの久松氏は、5社23機種が「アクトビラ ビデオ・フル」に対応になったことに触れ、パナソニックとソニーの2社から始まったサービスが、ついに5大メーカーに搭載されたことを喜びながら、サービス普及への期待を語った。

 一方、TSUTAYA BBの渡邉氏は、2,717万人のTSUTAYA会員にハイ・ディフィニション(HD)映像のすばらしさを知ってもらうために、2008年を「ハイデフ元年」と位置づけ、さまざまなプラットフォームを活用して訴求活動を行うとして、「TSUTAYA TV」の本格展開に意欲を見せた。

なぜ40代をメインターゲットとするのか

 今回、TSUTAYAはハリウッドメジャースタジオ4社(パラマウント・ピクチャーズ、ウォルト・ディズニー、ワーナー・ブラザース、NBCユニバーサル・インターナショナル・テレビジョン・ディストリビューション)のドラマや映画100タイトルを投入。フルサイズで楽しめるHD画質の新作(DVD・ブルーレイディスク発売後90経過したもの)1タイトルを、735円の視聴料金で配信する。また、TVシリーズの第一話は無料で配信し、数話分をまとめて視聴できるミニパックやハーフシーズンパックなども提供する。

 「TSUTAYA TV」の利用者には店舗同様ポイントが発行され、ポイントの利用もできる。また、作品のブルーレイディスクは、画面に表示されたQRコードを使って購入可能となっているが、将来的にはテレビからの直接購入に移行したい考えだ。

ターゲットユーザーの棲み分け

 店舗、ウェブ、モバイル、そしてデジタルテレビと、さまざまなチャンネルを持つTSUTAYAグループだが、渡邉氏は「「TSUTAYA TV」のメインターゲットは40代が中心」と語る。「アクトビラ ビデオ・フル」対応テレビは各メーカーの上位機種であり、インターネット接続には実効速度12Mbpsが出せる光回線が必要となることを考えると、「かなりのプレミアム感がある」(渡邉氏)。これらをクリアできる経済力のある層が、見込み客として有望ということになりそうだ。

サービス普及のため、プロモーションに注力

 「TSUTAYA TV」では、1年のうちに2000タイトルまで増やすとしているが、「アクトビラ」の仕様では、一画面で表示できる作品名のリストが5件まで。渡邉氏は「タイトル増やすことは簡単だが、利用者が探しやすくするには工夫が必要」だとして、ユーザーインターフェイスの設計に試行錯誤を重ねたことを強調した。

使いやすさや導線にこだわった、「TSUTAYA TV」の操作画面

 5大メーカーでの「アクトビラ ビデオ・フル」対応が実現した今、サービス開始1年で目標とする数値として、渡邉氏は「目標会員数5万人」をあげた。しかし、会場となった「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI」の会員数は7万3000人。それと比較すると少ないが、久松氏は今後、家電量販店や全国のTSUTAYA店舗でのデモ活動を視野に入れつつ、「アクトビラ」サービスを普及させていくと説明している。

【関連記事】
TVでもブログ、「アクトビラ」でアメブロのブログ記事が閲覧可能に
「楽天市場」の利用がはじめてテレビ上で可能に
ネットとテレビの新しいトビラを開く、フルハイビジョンTV向けコンテンツ「Yahoo! JAPAN for AQUOS」

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
MarkeZineニュース連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2008/06/06 17:32 https://markezine.jp/article/detail/3959

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ


イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング