NECは、電子掲示板やブログなどに掲載されたクチコミ情報を的確に抽出・分析するリアルタイム市場調査システム「評判情報分析システム」を開発したことを、12月4日に発表した。NECビッグローブは、NECインターネットシステム研究所が開発したこの技術を応用して、「BIGLOBEサーチ評判分析」のベータ版を公開している。
今回開発されたのは、たとえばテレビ番組に関する投稿記事を分析する場合、「ストーリー」に関する評価なのか、「演技」に関する評価なのかといった「何に対応する評価なのか」を、投稿内容から見つけ出す技術。もうひとつは、「出演者」や「放送時間」といった抽出した情報に含まれるキーワードから、どの分野の情報に関するものかを特定する技術。これによって、分析したい対象物に関する情報だけを抜き出し、「対象物の」「どういう点が」「どうだったのか」という3項目セットで評判情報を抽出・分析することが可能になる。
これらの技術は、NECビッグローブの評判分析サービス「BIGLOBEサーチ評判分析」のベータ版に使われている。現在、このサイトで公開されているのは、ブログに書き込まれた情報をもとにドラマに関する評判を分析したデータで、「番組評判レーダー」「評判推移グラフ」「頻出キーワード」などのグラフ化された分析結果を見ることができる。
NECでは、12月6日から8日まで東京ビッグサイトで開催する「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2006」にて、本システムを「リアルタイム情報活用ソリューション」として出展する。
プレスリリース:「評価理由も同時に抽出・分析できる評判情報分析システムを開発」 (NEC)
「BIGLOBEで評判分析βサービスを提供」(NECビッグローブ)