アメリカンフットボールのプロリーグNFLのチャンピオンを決定するスーパーボウルは、アメリカの国民的行事。毎年2月に行われ、そのテレビ中継の視聴率は40%を超える。アメリカ国民の約半数がクギづけとなる中継は、広告業界にとっても腕のみせどころで、テレビCMの祭典ともいわれている。
広告業界の情報サイト"Ad Innovator"の記事によると、そのスーパーボウルで今年、Consumer-Genarated Ad(CGA)、つまり「消費者がつくったテレビCM」がオンエアされるという歴史的なことが起こる。バイエル(アルカセルツァー:消化薬)、フリトレー(Doritos:スナック)、シボレー(自動車)、NFL(フットボールリーグ)がそれぞれスーパーボウルで放映するCMを消費者から公募している。 そのうちドリトスは、投稿されたCMを米Yahoo!サイト内で公開し、投票を受け付けている(閲覧と投票には、米Yahoo!のアカウント登録が必要)。
CGAは、シューズメーカーのコンバースが始めた、CM動画を消費者が投稿できる「Converse Gallery」から始まったといわれており、今年のスーパーボウルでのCGAの放映はその到達点であるように思えると、Ad Innovatorの織田氏は述べている。
6月に行われる世界三大広告賞のひとつ、カンヌ国際広告祭がこれらのキャンペーンをどう取り扱うかにも同氏は関心を寄せている。日本のテレビにCGMが登場する日も近いのだろうか。今後もCGAの動向に注目していきたい。
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