ゲーム空間に広告を表示するゲーム内広告ビジネスに注目が集まる中、ソニーがIGA Worldwideを買収するという噂が流れている―広告業界情報サイト「Ad Innovator」に、そんな短い記事が掲載された。
2006年5月に米マイクロソフトが、ゲーム内広告の草分け的存在であるMassiveを買収。2007年1月には、GoogleがまもなくAdscape Mediaを買収するとウォールストリート・ジャーナルが報じたばかり。次はどこだ?というわけで、業界が注目しているのがソニーの動向だ。
ゲーム業界情報サイト「GameIndustry.biz」は、2006年4月28日の記事で、Sony Computer Entertainment Europe(SCEE)のクリス・ディアリング前社長とOmnicom Groupのブルース・ネルソン副社長が、IGA Worldwideの経営陣に加わったことをすでに報じている。ディアリング氏はPlayStationとPSPのヨーロッパ戦略の中核を担い、100億ドルを超える収益を上げた人物。一方のネルソン氏は、Interpublic Group、Omnicom Groupなど世界の広告業界のトップを渡り歩く、いずれ劣らぬ大物だ。
今回の噂は、こうした動きのもとに、買収が秒読み段階に入ったことを裏付けるものといえるだろう。Ad Innovatorでは、任天堂がどう動くのかについても関心を寄せている。
参考資料:
「スクープ:SonyがIGA Worldwideを買収か?」(Ad Innovator)
"PRESS RELEASE: Sony and Omnicom heavyweights join IGA Worldwide" (GameIndustry.biz)