2ちゃんねるの西村博之(ひろゆき)氏が監修し、ニワンゴが運営する「ニコニコ動画(β)」が、1月15日のテスト開始以来、快進撃を続けている。YouTubeにある再生中の動画に字幕でコメントを入れるこのサービス。テスト開始から、10日足らずでコメント数は100万を突破。さらに、2月5日には、月間1億PVを達成。そして、2月8日に、オープンから24日間でコメント数が1000万件を超えた。
再生中の動画の「ここぞ」というポイントに突っ込みを入れるスリルはもちろん、コメントが多すぎて肝心の動画が見えないやりすぎ感。さらには、投稿元の動画が削除されたときに流れる、笛のおにいさん「fooさん(ふうさん)」のBGMによって、ユーザーは元の動画がなくなった怒りを忘れ、落胆を微笑みに変えて、その演奏を聞くために削除された動画を何度も再生する―といった動画をめぐる状況まで含めて笑いに変える絶妙さ。これでまだまだβ版なのだから恐れ入る。「超Web2.0」といわれるゆえんは、技術だけではなく、その立ち位置にあるといえるのかもしれない。
プレスリリース:「『ニコニコ動画(β)』に投稿されたコメント数がオープンから24 日で1000 万件を突破!」 (PDF)