自然検索と併せて利用することで獲得数を最大化する
特定のキーワードで上位に表示されるなど、自然検索である程度の結果が出ているからという理由で、検索連動型広告への出稿を控える企業が多くありますが、自然検索で上位表示がされている場合でも、検索連動型広告への出稿は行うべきです。
自然検索とリスティング広告の大きな違いの1つは、流入に繋がるキーワードの数です。SEOを実施する場合、基本的には1ページ1キーワードを主軸として対策を行うのに対し、検索連動型広告はさまざまなキーワードを登録し、出稿することができます。それにより、多種多様なニーズを抱えたユーザーを自サイトへ導くことが可能となります。
例えば、【母の日用のプレゼント】という“ニーズ”を抱えたユーザーが、必ずしも「母の日 プレゼント」と検索するとは限りません。中には「お母さん プレゼント」「母 贈り物」などのキーワードで検索をすることも容易に想像でき、同じニーズを抱えていても検索キーワードとして使用するキーワードは数多く存在します。こうした、さまざまな検索行動から効果的に自サイトへ流入させるために、検索連動型広告は欠かせません。
さらに、検索連動型広告は自然検索よりも上部に表示されるというメリットもあります。自然検索と併せて検索連動型広告を利用し、検索結果ページにおける独占率を上げるためにも有効な手段です。
筆者の経験上、ブランドネームや会社名などの明確な意図を持つ検索キーワードであっても、検索連動型広告の1番上の位置に表示された場合、20~30%程のクリック率であることが多く、検索したすべてのユーザーを囲い込むことは難しいのが現状です。
そのため、検索結果ページの独占率を上げてユーザーの流入先を増やすことは非常に重要です。
検索連動型広告の欠点
【検索連動型広告は費用対効果がよい】と述べたばかりですが、実は欠点も存在します。それは、検索連動型広告は検索エンジンにキーワードが入力されることで、初めて広告が表示されるため、検索される回数以上の成果が見込めないという点です。当たり前ではありますが、検索エンジンを使用しているユーザーに対してしか訴求ができないのです。
一方で、インターネットユーザーは、検索に費やしている時間はほんの数%しかないと言われており、残りの時間は各種サイトの「閲覧」に時間を割り当てています。

こうした欠点を補うために、Google AdWordsには「コンテンツターゲット広告」、Yahoo!リスティング広告には「インタレストマッチ」といったサービスが用意されています。こうした提供されているサービスを網羅しながら利用することで、検索エンジンを使用していないユーザー、つまり、インターネット上を徘徊しているユーザーへ、さまざまな形で訴求することが可能となります。
なお、Google AdWordsのコンテンツターゲット広告などについては、次回以降に紹介したいと思います。
- 検索連動型広告は、明確な意図を持つユーザーを呼び込むことができる
- 検索連動型広告は、自然検索対策と併せて実施すべき
- 検索エンジンで検索される回数以上の成果は見込めない
上記3点は、基本的なことではありますが、検索エンジンを集客に活用するためには、重要な前提となります。しっかりと理解して検索連動型広告へ取り組み、費用対効果の良い集客施策を目指しましょう!

