日本語入力システム「ATOK」や日本語ワープロソフト「一太郎」を提供するジャストシステムが、セルフ型アンケートサービス「Fastask(ファストアスク)」の提供を開始すると発表した。「Fastask」は、アンケートの設計、実施、分析までをユーザー自らが行えるようにしたクラウド型のアンケートサービス。モニターには既に大手ネットリサーチサービス会社に登録し、アンケートの回答経験が豊富な質の高いモニターを募集。他社との提携を含め、2011年10月3日現在で約60万人のモニターが集まっている。
「Fastask」の提供開始にあたり、ジャストシステム 代表取締役社長 福良伴昭 氏は「ジャストシステムがネットリサーチ事業を行うことに対して意外に感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、このサービスはジャストシステムが長年培ってきたソフトウェアの開発スキル、さらに日本語処理技術を存分に活かせるサービスだと思っております。企業規模・業種を問わず使えるサービスとなっており、潜在ニーズは大きいと考えております」と主張。「Fastask」に対する期待の高さを示した。
続いて登壇した、ジャストシステム 事業企画部 シニアマネージャー 石川英輝 氏は現在のネットリサーチが抱える課題について指摘した。
「ネットリサーチは企業のマーケティング活動に欠かせないものとなっているが、高度化、専門化してしまい、マーケティング担当者にとって身近なものになっていないという印象です。現在のネットリサーチに対する課題を調査したところ最大の課題は『価格が高い』という点でした。また、ネットリサーチ実施経験者の7割以上が何らかの形で自社で調査票を設計している、という事実も浮き彫りとなり『Fastask』が受け入れられる土壌があるのではと考えております」
料金については、1調査事案のミニマムチャージが10,000円(税別)という前提で、本調査が1問1サンプル回収あたり一律10円(税別)。調査対象者を抽出するための事前調査となるスクリーニング調査が2,000サンプル回収あたり、一律10,000円(税別)となる。