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動画投稿サイトに著作権管理強化の波、ヤフーとYouTube、そしてニコニコ動画は?

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2007/07/27 10:00

 動画投稿サイトでは、著作権者などの許可を得ずにアップされる動画が問題視されてきたが、ここへ来てサイト側でも著作権保護のための対策やシステムづくりが一気に進んでいるようだ。またJASRACが動画投稿サイトの事業者に対して一定の利用料金を課す文書を公開し、注目を集めている。

 ヤフーは、デジカメや携帯電話で撮影した動画を公開したり、動画にコメントをつけたりできるサービス「Yahoo!ビデオキャスト」正式版を7月25日にスタートした。「Yahoo!ビデオキャスト」はYahoo! JAPANの動画投稿プラットフォームとして、Yahoo!が提供する各種サービスと連携し、それぞれのサービス内で簡単に動画をはり付けて楽しむことができる。また、企業や団体向けのプロモーションの場として活用することも可能となっている。

 注目されるのが著作権保護の取り組みで、「Yahoo!ビデオキャスト」では権利者から許諾を受けていない動画の投稿をガイドラインで禁止している。ベータ版の公開当初から、24時間パトロールによるガイドラインに違反している動画のチェック、「知的財産権保護プログラム」の実施といった取り組みを行っている。この「知的財産権保護プログラム」は、事前に登録された権利者からの削除依頼を電子メールなどの方法で速やかに受け付けるもので、すでに「Yahoo!オークション」で実績をあげてるという。

 また「Yahoo!ビデオキャスト」では、「社団法人 日本音楽著作権協会(JASRAC)」の提示する動画投稿サービスにおける音楽著作物の利用許諾条件に同意し、著作権保護を重視しながらサービスを提供することを明らかにしている。JASRACが7月24日に公開した「動画投稿(共有)サービスにおける利用許諾条件」は、サービスを管理運営する事業者に対して、動画投稿(共有)サービスの利用許諾条件を定めたもの。ストリーム形式によるサービスにおいて、事業者はサイト内の全映像作品の利用責任を負い、コンテンツクリエイターの権利侵害を防止する対策を講じることを前提とし、JASRACが管理する音楽著作物する音楽著作物の利用について、使用料率として音楽2.8%、一般娯楽2.0%が課せられる(個人制作の投稿作品の料率については別途定義)。JASRACが提示したこの条件に応じることを明らかにした動画投稿サービス事業者はヤフーが初めて。

 その他の動画投稿サイトの取り組みを見ると、YouTubeはすでに、著作権者が著作権侵害を申し立てるためのフォーマットを公開しており、削除する動画の数が多い場合や著作権を侵害している可能性のあるコンテンツを即時削除しなければならない場合に備えて「コンテンツ検証プログラム」を実施している。このプログラムは、著作権検証ツールによって著作権所有者自身が問題のある動画を検索し、特定できる情報をYouTubeに提供できるようにするもの。また、7月26日のITmediaの記事よると、角川デジックスがGoogleと提携し、角川グループの動画をGoogleの傘下にある動画投稿サイトYouTubeが開発した著作権保護ツールの検証用に提供することを明らかにした。ツールの有効性が実証された段階で、角川グループがYouTubeのプロモーション活用を検討するという。

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