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三橋ゆか里の「女性向けマーケティング☆ア・ラ・モード」

ユーザの半数が女性、O2Oの先駆け「スマポ」にみる可能性

 スマートフォンを使ったさまざまなO2O施策が展開されるなか、着実に利用者を伸ばしている先駆け的なサービス「スマポ」。2011年のサービス立ち上げから、どんな成長を見せているのか。三橋ゆか里さんが取材しました。

折込みチラシに代わる、新たな価値を提供するスマートフォン

 昨年くらいから「O2O」という言葉がよく聞かれるようになった。Online to Offlineという言葉そのまま、オンラインの媒体やツールを使って実店舗の販売促進をすること。この定義だと、例えば食べログやぐるなびもウェブサイトから飲食店にお客さんを誘導しているわけだから該当する。つまり、概念としては昔らからあったもの。

 スマホが普及したことで、私たちは外出中にも瞬時に情報にアクセスできるようになった。GPSもあるから、ビジネス側にしてみたら顧客の位置情報という貴重な属性も加わった。そんな環境的要因に実店舗やビジネスが目を付けるのは当然のこと。

「新聞の購読率は15年前の半分にまで落ち込んでいますし、従来の折り込みチラシによる店舗集客が難しい状態です。そもそもネットに必要な情報が出回るため、実店舗に足を運ぶ必要がなくなってしまいました。」

 と話してくれたのは「スマポ」というアプリをつくる株式会社スポットライトの柴田社長。今回は柴田さんにスマポというサービスや、スマポを使った各企業さんの事例について伺ったよ。中々実績がないO2Oビジネスで、今後注目されるサービス。

 ニーズがあり進化の余地があること、また消費者の行動を変えるようなサービスをつくりたいという志のもと、2011年9月にスマポを立ち上げた。その前は実店舗にいる消費者が、商品の詳細をネットで調べられる「ショッピッ!」を展開。消費者側にニーズはあったものの、運営するうちにビジネス側のニーズを実感し、スマポを立ち上げるに至ったそう。

アプリ立ち上げで現金30円相当のポイントを獲得

 スマポの使い方は簡単。無料のiPhone/Androidアプリをダウンロードしたら、スマポ加盟店でアプリを起動するだけ。わざわざ、そのお店を探す→チェックインなんて面倒は一切なし。

「アプリを起動するだけで“スマポ”と呼ばれる独自ポイントが溜まって、加盟店の商品券などに交換できる。お店に一回行くことで現金30円相当のポイントがもらえます。」

 加盟店は丸井、ビックカメラ、United Arrows、六本木ヒルズなど。消費者はお店を開拓すればするほどポイントがもらえてお得だし、実店舗のショッピングだからこそ得られる発見や出会いもある。この「来店するだけでポイントが溜まる」仕組みは、スマポが国内初。超音波を使ったその仕組みは完全に無音で、マッチ箱ほどの小さな装置を設置するだけで店内全域をカバーできる。

「音波は壁を越えていかないため、例えばパルコの中のUnited Arrowsのショップだけでスマポを展開することもできるんです。スマポ加盟店の近くにいくと、近隣に加盟店があることをプッシュ通知で教えてくれる機能も提供しています。」

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この記事の著者

三橋 ゆか里(ミツハシ ユカリ)

ライター・記者。 オンラインショップ、UIコンサルティング会社、Web制作会社等を経て2009年に独立。日経デジタルマーケティング、TechWave、Tech in Asia(英語)などで執筆。また、女性誌のウェブサイトやスマホアプリ紹介の記事も手がける。アジアのITニュースが集まるStartup...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/03/11 11:00 https://markezine.jp/article/detail/17317

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