今回のWindowsアップデートによって、リストに載っている一部のサイトをのぞいて、Windows 8とWindows RTで動作するInternet Explorer 10で、Flashコンテンツをデフォルトで表示することが可能になる(Windows 8のデスクトップ版Internet Explorerでは、すべてのサイトのFlashコンテンツが表示可能)。
マイクロソフトは、数か月にわたって膨大なサイトでテストを行い、タッチスクリーン対応、パフォーマンス、バッテリー消費などを確認した。いくつかの人気のあるウェブサイトでは、動的コンテンツを表示するためにAdobe Flash Playerを必要としており、Flashに対応していない場合はHTML5で表現するといった代替案を提供していないことから、Flashを提供するアドビ システムズとマイクロソフトは協力して、WindowsユーザーのためにFlash Playerの最適化を行った。
Windows 8とWindows RTは、タッチ、マウス、キーボードに対応した最新のOS。このうち、Windows RTは、タブレットなど、外出先での使用を想定して設計された薄型で軽量のPC用に最適化されている。マイクロソフトは、ユーザーが持ち歩くタブレットのようなデバイスが、サイトのコンテンツをすべて表示できないようでは「PCのお供にすぎない」としており、今回のアップデートによって同社が展開するタブレットをより魅力的なものにしたい考えだ。日本では、マイクロソフト製タブレット「Surface RT」が3月15日に発売される。
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