調査結果によれば、1日のメディア接触のうち40%がスマートフォンによるもの。利用目的は多い順に「情報収集」(41%)、「コミュニケーション」(40%)、「暇つぶし」(27%)。一方デスクトップ/ノートパソコン(以下、PC)は22%で、利用目的は「情報収集」(59%)、「仕事」(29%)、「暇つぶし」(21%)がトップ3を占めた。
ユーザーはスマートフォンのみ、PCのみといった使い方をしておらず、さまざまなデバイスを使いまわす「マルチ・スクリーン」化しているという。
Googleの丹下智貴氏によれば、「マルチ・スクリーンの利用タイプは大きく分けて2つ。あるデバイスで始めた行動を他のデバイスに引き継ぐ『引継利用』、複数のデバイスを同時に利用する『同時利用』。とくに、Googleでは検索の観点から『引継利用』に注目しています」とのこと。
引継利用では、多くのユーザー行動の起点はスマートフォンだ。「情報検索」「ウェブサイト閲覧」「ショッピング」は7割がスマートフォンを起点とし、その後をPCやタブレットに引き継いでいるという。
「同じ検索でも、デバイス、所在地、時間帯などの条件によって求めている情報は異なります。今年2月から始まった、AdWordsのエンハンストキャンペーンはこうしたユーザー行動を踏まえたものです」と丹下氏。
エンハンストキャンペーンの成功事例としては、転職サイト「ビズリーチ」の新規会員登録が80倍以上に、コンタクト通販サイト「レンズモード」のスマートフォン経由の売上が15倍になった(いずれもエンハンストキャンペーン前後の比較)などが挙げられた。
マルチデバイスに関する調査結果は、7月29日に公開される「マルチスクリーンワールド」(http://multiscreen.withgoogle.com/)で見ることができる。
【関連記事】
・Google アナリティクスの新機能「ユニバーサル アナリティクス」 登場! ウェブ広告の進化形「エンハンスト キャンペーン」とは?
・アイレップ、Google「エンハンスト キャンペーン」へのスムースな移行を実現する「スマートフォン入札最適化支援ツール」
・佐川急便、Google AdWordsのトライアル販売を開始
・Google、第三者配信への対応などを踏まえて「AdWords」の利用規約を変更