今回、売れるネット広告社が発表した『売れる TVCM クリエイティブテスター』『売れる 新聞・チラシ クリエイティブテスター』は、ネットを利用してTVCMや新聞広告のクリエイティブの良し悪しを事前にテストするためのツール。デジタル広告領域においてはバナー広告やテキスト広告などの広告クリエイティブに対してA/Bテストを行うのは当たり前のことだが、その考え方や手法をオフラインの広告クリエイティブの評価にも応用するというもの。
企画・監修は売れるネット広告社が担当し、研究・開発・運営を、九州にて多くのネット通販システムの開発・運営経験を持つ九州大学発のITベンチャーFusicが担当している。TVCMや新聞広告で利用予定のクリエイティブを用意し、同ツールのイントラで素材をアップロードすればテスト用のライディングページと入稿URLが生成され、A/Bテスト実施可能な環境を短時間で作ることができる。
今回の発表に際し売れるネット広告社 代表取締役社長の加藤公一レオ氏は、同ツールにかける思いについて次のように語った。
「会社設立当初からこのツールの構想を持っていました。各クライアント様のご協力の元この4年間で1億円以上の予算を使い、TVCMや新聞広告の広告クリエイティブのA/Bテストをネット上で行ってきました。その結果、ネット上のA/Bテストで最も反応がよく広告効果が高かったクリエイティブは、TVCMや新聞広告でそのまま流用しても同じように広告効果が高いことがわかりました。
健康商品を扱うクライアントのケースでは、A/Bテストを行なっていないクリエイティブと、行った場合のクリエイティブで広告効果が4~5倍変わりました。この傾向はブランド広告においても同様です。某飲料メーカーのケースでは、広告賞を受賞したクリエイティブよりもA/Bテストで成績がよかったクリエイティブの方がよい結果を出しました。
ネット広告を運用する上でA/Bテストを実行し、その数値に基づいてPDCAを回し成果向上を図っていくことは当たり前の文化です。ネット広告運用のよい部分をTV、新聞といったネットほどPDCA文化が根付いていない、オフラインメディアの広告運用にも生かせないか……。ずっとそう考えていました。今回の取り組みが、会議室の中で勘と経験と感性を頼りにして行われていたオフラインメディアの広告クリエイティブの意思決定フローに対して、一石を投じることができれば嬉しく思います」
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