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1ヶ月で献血者が335%増加! “スマホのバッテリーを分け与えられる”充電ケーブル

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 人の行動って簡単に変わらないですよね。アゼルバイジャンの携帯キャリアは、意外な類似体験から献血の大切さを伝えることに成功しました。海外の広告・宣伝・プロモーション事例情報を提供している「AdGang」からの厳選記事を紹介するこの連載は、毎週水曜日更新です。

キャンペーン概要

 時期:2014年

 国名:アゼルバイジャン

 企業/ブランド:Nar Mobile

 業種:携帯キャリア

まさに「ライフセービング」ケーブルです

 中央アジアにあるアゼルバイジャンでは、ヘモグロビンを構成するグロビン遺伝子の異状による貧血、サラセミアを患って生まれてくる子供が多いといいます。このような子供たちは定期的な輸血を必要としていますが、同国での献血意識は低く、献血量が不足しています。

 そんな中、地元の携帯キャリア・Nar MobileはCSR活動の一環として「バッテリーでスマホを救い、献血で命を救ってください」との想いが込められた「スマホのバッテリーを、バッテリーが不足している人に分け与える」ことができるという充電ケーブルを制作し、新規携帯購入者に無料配布することで、広く国民に献血を呼びかけるキャンペーンを実施しました。

 Nar Mobileが制作した充電ケーブルはこんな感じ。十分に充電されたスマートフォンと充電が切れそうなスマートフォンをケーブルで繋ぐことにより、充電が切れそうな端末にバッテリーを分け与えることができるという代物です。

 専用アプリを起動すると、充電を分けてくれるユーザーを検索することもできます。

 充電ケーブルはキャンペーン期間中、アンドロイド携帯を新規購入した人に無料で配布されました。

 このケーブルには『スマホを救うためには充電を分け与え、命を救うためには血を分け与えてください』とのメッセージが記載されており、フル充電されているスマホは「献血のドナー」を、バッテリーが切れそうなスマートフォンは「献血を必要としている人」を想起させるアイテムとなっています。

 充電ケーブルを手にし、献血に想いをめぐらせた時にすぐ献血へと行動が移せるように、ケーブルを無料配布したキャンペーン期間中、Nar Mobileの各ショップには献血車が待機していました。

 反響は非常に大きく、充電ケーブルに込められたメッセージはテレビ、ラジオ、SNSなど各種メディアに大々的に取り上げられ、同国の著名人、ブロガー、政治家が賛同の意を表しました。

 Facebookの公式ページは、世界中のサラセミア関連団体のページに比べて10倍の人気を獲得し、何より、同国での献血者数が335%増加することに成功しました。多くの人にとって身近なスマートフォンの充電を通して、献血に想いを巡らせ、献血も身近な存在に感じてもらうことを狙った啓発キャンペーンでした。

動画はこちら

参考サイト

Ads of the World

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 記事転載元:AdGang

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