Googleは、米最大手SNSであるMySpaceと共同で、SNS上で利用するアプリケーション開発のための、共通の技術的基盤を提供するプロジェクト「OpenSocial」を立ち上げた。
OpenSocialが提供するのは、ソーシャルアプリケーションを構築するための標準API群。現在、欧米では、MySpace、Facebook、Beboなど、人気のSNSサイトが数多く存在し、GoogleもSNSサイトOrkutを運営している。これらのSNSは、独自のプラットフォーム上で運営されているため、SNS上で動作するアプリケーションの開発は、個々のSNSの仕様に従う必要がある。OpenSocialは、こうした状況を踏まえて、ソーシャルアプリケーションの普及を促進する技術的な基盤を提供する。そのサンプルなどを公開するOpenSocialの公式サイトは、本日オープン予定。
今回発表されたOpenSocialコミュニティのメンバーは、Engage.com、Friendster、hi5、Hyves、imeem、LinkedIn、Ning、Oracle、orkut、Plaxo、Salesforce.com、Six Apart、Tianji、Viadeo、XINGで、欧米で人気のSNSが数多く含まれている。
欧米では、SNSの勢力が拡大しており、米調査会社comScoreの2007年8月の発表によると、SNSの利用者数は、ヨーロッパで1億2,729万人。英国で2,485万人、ドイツで1,547万人、フランスで1,333万人に達しており、そのリーチは英国では77.9%という驚異的な数字になっている。また、同社が発表した9月の米国内でのランキングでは、MySpaceのユニークビジター数は6,844万人、Facebookは3,060万人。米国内で2位につけているFacebookは、Microsoftが多額の投資をしている。New York Timesによると、GoogleはFacebookにも声をかけたが、今回は参加表明に至らなかったという。
プレスリリース:"MySpace and Google Join Forces to Launch Open Platform for Social Application Development"