SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

COLUMN

その場でアクションしてもらうためにはどうすればいい? ディスプレイ広告で『効く』コピー8つの型


ヒットするとデカイ! 上級者向けの型

 初心者向け6つの型は公式にあてはめれば、誰でもある程度のコピーを作成することができます。しかしそれでは競合他社に差をつけることはできません。最後に当たった時の効果は大きい反面で難易度の高い「上級者向けの型」を2つご紹介します。

7ぎくっと型

 潜在層にいきなりアクションを起こさせる強力な型です。私はこの型を使った際に同じ商材の他の広告に比べて、コンバージョン率をほぼ維持しながらクリック率が約10倍になったことがあるくらい強力です(もちろん有意な差と言える程度のコンバージョン数がありました)。

 ユーザーが持っているコンプレックスや課題に対して、「ハッと」するフレーズで指摘します。指摘する内容も重要ですが、表現方法や使うフレーズで成果が大きく変わるため、ヒットするコピーが見つかるまで何度もテストをしなければならないことがほとんどです。また、ユーザーに不快な印象を持たせる可能性もあるため、注意が必要です。

 例文コピー

 いつまで偏った食生活続けますか

 あと何回ダイエットに挑戦しますか

 誰でも解決したいけどできていない課題があります。それは食生活だったりダイエットだったり、恋愛・仕事・夫婦成果など様々です。その課題の中から、自社の商品やサービスが解決できる課題を探します。そして嫌な奴になりきって「ちょっと上から目線」で指摘してあげるのがポイントです。筆者の経験では「●●しますか」「●●ですよ」といった口調が特に反応が良い傾向にあります。

発想のヒント

 ユーザーはどのようなコンプレックスを持っているか

 ユーザーが指摘されたくない悪い習慣はなにか

 「嫌な奴」になりきって、悪い習慣を指摘するとしたら、何というか

8感情移入型

 ユーザーの声をそのままコピーにするという点では、共感型と類似しています。共感型の場合は商品やサービスを使った際の喜びの感想を言葉にしましたが、感情移入型は「商品やサービスを使う前」の欲望や欲求(意気込み・心の声)をそのままコピーにしてしまいます。心の叫びのようなコピーになり、同様の感情を持ったユーザーを強く引き込むことができます。しかし、ネガティブな表現(●●したくない等)はぎくっと型と同様、ユーザーに不快な印象を持たせる可能性もあるため、注意が必要です。

 例文コピー

 絶対にあと5kg痩せてやるー

 もうこれ以上、太りたくない…

 変化型では具体的な数値を伝えられない場合でも、感情移入型であれば伝えられることがあります。具体的な数値+意気込みのコピーは非常に強力です。●●したくないといったネガティブな表現はリスクもありますが、誰でもポジティブな感情とネガティブな感情があり、商品やサービスによってはネガティブな表現の方が反応を得やすいこともあります。

発想のヒント

 ユーザーの欲望・欲求はどんなことか

 ユーザーの欲望・欲求(意気込み・心の声)を言葉にしてみるとどうか

 「―」や「…」を使って感情が伝わるような表現にできないか

 ※YDNではタイトルに「!」や「♪」も使えますので、積極的に使っていきましょう。

 以上が、私の見つけたディスプレイ広告に効く型です。表にするとこんな感じ。

ディスプレイ広告で『効く』8つの型(クリックで拡大します)
ディスプレイ広告で『効く』8つの型

 ですが今回紹介した型は成功例の一角でしかないでしょう。粘り強く検証すれば必ずヒットするコピーが見つかります。ぜひオリジナルの型を見つけて、プロのコピーライターに負けない、ヒットする(成果の出る)コピーを作り続けていきましょう!

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
COLUMN連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

辻井 良太(ツジイ リョウタ)

CRAFT株式会社 代表取締役 兼コンサルタント 株式会社ロックオンにてリスティング広告自動入札ツールの導入・コンサルティングを経験後、2013年アナグラム株式会社に入社。検索連動型広告の設計・運用をはじめ、GDN・YDNを中心としたディスプレイ広告の運用で、数々の通販企業の売上アップに貢献する。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2016/08/23 10:50 https://markezine.jp/article/detail/24973

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング