アドビ システムズは、10月5日、同社が提供するクロスチャネルキャンペーン管理ソリューション「Adobe Campaign」とLINEが提供する法人向けサービス「LINE ビジネスコネクト」が連携したことを発表した。今回の連携により、企業はAdobe Campaignを活用してLINE公式アカウントのユーザーの興味や関心に応じたメッセージやコンテンツによる、パーソナライズされたキャンペーンを展開することが可能になる。
「LINE ビジネスコネクト」は、アカウントの各種機能を企業向けにAPIで提供し、各企業がカスタマイズして活用できるサービス。従来の企業公式アカウントのような、LINEユーザーへの一方通行のメッセージ配信だけでなく、特定のユーザーに対してより最適化されたメッセージを送り分けることができる。さらにユーザーの同意のもと、企業の持つ既存のデータベースや、自社システムとLINEアカウントを連携させることで、メッセージ配信ツールとしての域を超え、顧客管理(CRM)ツールや、業務ソリューションツールとしての利用も可能に(※LINEでは、LINEアカウントに紐付いた各企業の顧客データを保持することはない)。
「Adobe Campaign」は、アドビのデジタルマーケティングソリューション「Adobe Marketing Cloud」を構成する8つのソリューションの一つ。日本国内では2015年9月に本格展開。マーケティングチャネル全体にわたりマーケティングプログラムを高度に自動化し、実行するためのキャンペーン、オファー(提案内容)、パーソナライゼーションの管理機能を提供する。ブランド企業は、電子メール、webサイト、ソーシャルメディア、ディスプレイ、モバイルなどのチャネルに加え、ダイレクトメールや店頭販売といったオフラインのチャネルにおいても、顧客へのエンゲージメントを大幅に向上させることができる。
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