モバイルアプリの計測およびアトリビューションアナリティクスを行う米AppsFlyerは、「アジア太平洋地域のアプリ市場予測2017~2020」を発表した。
なお、今回の予測にあたっては、同社が有する350億回のインストール、100億ドルの広告費、7万のアプリを含んだデータセットを活用。
その他にも、サードパーティのモバイルアトリビューション市場シェアデータや地域別CPI予測、アプリストア内のアプリ数・インストール数などのパラメータが用いられ、「サポートベクターマシン(SVM)」「K近傍法」を含んだ5つの異なる統計モデルが使用された。
アプリインストール広告費、2020年までに約641億ドルへと成長
同社はまず、全世界におけるアプリインストール広告費用について、2020年までに70%増加し、約641億ドル(2019年1月9日のレートで約6兆9,000億円 ※以下同様のレートで計算)に届くと予測。北米・欧州・中南米地域においては、それぞれ2020年までに約129億ドル(約1兆3,900億円)、約109億ドル(約1兆1,700億円)、約85億ドル(約9,180億円)の伸びが予想されている。
中でも、アジア太平洋地域はモバイルマーケティングへの投資とユーザー規模の両方で注目されており、今後マーケターは価値の高いユーザーを求めて、より高額の投資を行うと見られている。同社のデータによれば、同地域における広告費は2017年から2020年の間で約2.6倍に増加し、約300億ドル(約3兆2,400億円)に達すると予測されている。
広告経由のインストール数も拡大傾向に
また、アジア太平洋地域におけるアプリのインストールにおいて同社は、非オーガニックインストールが2020年までに世界全体の50%を占め、他のどの地域と比べても3倍以上の規模になると予測。さらに、全体的な市場シェアに加えて、2017年から2020年にかけて、インストール数は約2.4倍の飛躍が見込まれている。なお、この成長率は、アジアにおけるモバイル広告費の成長率と非常に近しいことが明らかになった。
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