トレンダーズが運営する「TT総研 -Teens Trend総研-」はリニューアルし、SNSトレンドとZ世代インサイトの研究機関「memedays(ミームデイズ)」となった。これに合わせ、「10代女性のSNS利用実態」に関する調査を実施し、結果を発表した。
約6割が「推しの応援」目的でSNSを利用
まず「SNSを使う目的」について聞いたところ、「情報収集」(66.5%)、「暇つぶし」(60.0%)、「推しの応援」(59.2%)がトップ3に。特に約6割が「推しの応援」、いわゆる「推し事」目的と答え、これがZ世代の特徴だと同研究機関は述べた。
「透明トレカ」「体育祭うちわ」「アクスタ」「フィルターメイク」などが流行
次に「SNSに投稿する目的」を調査。その結果「思い出の記録」(49.9%)、「推しの応援」(38.7%)、「日常の記録」(37.7%)が理由のトップ3という結果となった。こうした、記録や応援を工夫して価値あるものにする投稿のことを、同調査では「SNSミーム」と造語化した。
具体的な投稿例として、「思い出の記録」では、100円で買えるラミネートで思い出の写真をトレカにする「透明トレカ」や、カメラアプリSNOWの自撮りや3Dアバター作成アプリZEPETOのアバターをプリントし、自分の名前やInstagramのアカウント名を添える「体育祭うちわ」などがある。
「推しの応援」では、外出できないために使用頻度が少なくなった服やコスメと一緒に「アクスタ(アクリル製スタンド付きマスコット)」を添える投稿が見受けられるという。また、「日常の記録」として顔面にシールを貼ったり、コスメで雲を描いたりして、加工アプリのような特別感を演出する「フィルターメイク」を使った写真撮影が流行していることも同調査では明らかになった。
Z世代の約7割がSNSミームを投稿、「映え作り」は「思い出作り」
Z世代の中では約7割の人が「何かしらのSNSミームを投稿したことがある」と答えた(69.7%)。
具体的には、外出自粛期間もECで販売された「推しの公式グッズ」(40.4%)、かわいいフレームの鏡を使ったミラーセルフィーである「鏡越し」(14.1%)、インスタントコーヒーを使って自宅で作れる「ダルゴナコーヒー」(14.1%)、応援するアイドルのメンバーカラーをそろえた「推し色アイテム」(13.9%)、マイデザイン機能でオリジナル空間を作れる「あつ森」(12.6%)などが上位に入った。
それらを投稿した理由について聞くと、1位「かわいいから」(52.5%)、2位「自分の趣味だから」(48.1%)、3位「映えるから」(36.6%)という結果となった。
Z世代の約7割が購入品を投稿
Z世代の消費行動とSNSの関係についても質問をしたところ、約7割の人が「自分で買ったものをSNSに投稿したことがある」(67.6%)と回答した。
【調査概要】
調査名:「10代女性のSNS利用実態」に関する調査
調査対象:15~19歳 女性525名
調査日:2020年9月18日(金)
調査方法:インターネット調査