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MarkeZine Day 2020 Autumn Kansai

Twitterでの交流から販路拡大も 関西企業「中の人」が語った、公式アカウント×地域の可能性

 オンラインチャネルの活用が進む今、企業のSNS活用もさらに加速していくことが予想される。そんな中、2019年7月に設立された「兵庫Twitter会」では、所属企業同士のコラボキャンペーンや思わぬ販路の拡大など、様々な波及効果が生まれているという。2020年11月19日に行われたMarkeZine Day 2020 Autumn Kansaiでは、兵庫Twitter会の設立者兼代表者である向山氏をモデレーターに、同コミュニティに所属する各企業の「中の人」がパネリストとして登壇。これまで実践してきた取り組みや各人の運用経験、実績を通じ、企業公式Twitter運用における、事業への新たな貢献の可能性について語った。

地域コミュニティのニーズを実感 設立翌日に30社が参加表明

シー・エス・ティー・エンターテインメント 向山純平(以下、向山):兵庫Twitter会は、兵庫県にゆかりのある企業、もしくは企業公式アカウント担当者によって構成されたコミュニティです。

シー・エス・ティー・エンターテインメント株式会社 『おたくま経済新聞』編集部 ライター 兼 オンラインコンテンツ事業部 マネージャー 向山純平氏。過去にエスフーズにて『こてっちゃん公式Twitter』の運用担当
シー・エス・ティー・エンターテインメント株式会社
『おたくま経済新聞』編集部 ライター 兼 オンラインコンテンツ事業部 マネージャー 向山純平氏。
過去にエスフーズにて『こてっちゃん公式Twitter』の運用を担当

向山:2019年7月8日に私が中心となって設立したのですが、成り立ちは非常に「Twitter的」でした。当時「新潟Twitter会」が一足早く設立されていた中で、本日も参加していただいている「赤穂の天塩」公式アカウントの中の人から「兵庫Twitter会はないのかな」とメンションをいただいて、振られたからにはやらなければと(笑)。

 そのような「ノリ」で立ち上がったので、参加企業はそれほど多く集まらないかなと思っていたのですが、翌日には30社が参加表明をしてくれました。

 活動としては、参加アカウントが兵庫に関する情報を投稿したり、企業の取り組みを極力シェアしたり、参加企業同士のコラボキャンペーンを実施したりしています。

 成り立ちも活動も緩やかなのですが、発足して1ヵ月後に神戸新聞から、兵庫Twitter会に取材依頼が来ました。そちらの記事が出たのをきっかけにまた参加企業が増えて、現在は60社に。メーカーから学校法人、メディアなど、本当に様々な業界のアカウントに参加いただいています。

向山:昨年12月には本日登壇している4人でオリジナルラジオ番組の制作にもチャレンジしました。Twitter担当者の、中の人ならではの悩みや解決策を掘り下げた60分の番組です。12月に放映して好評だったので、今年の5月に再放送されていましたね。

 また、神戸新聞の記事が出たのをきっかけに、他にも地域別のTwitter会が続々と誕生していきました。皆さん、こういうコミュニティを求めていたのかなと思いましたし、Twitterを活用したエリアマーケティングの可能性を感じたきっかけになりました。

地元という共通項が生む「親近感」はSNSと相性が良い

向山:ではここから、パネリストの皆さんに、兵庫Twitter会参加の経緯や、どのような会だと捉えて参加されているのかを改めてお聞きできればと思います。赤穂の天塩の中の人は、いかがでしょうか。

赤穂の天塩【公式】中の人(以下、赤穂):私は、地域コミュニティへの参加は、「蟻が象に対抗する」ための有効な手段と捉えています。

赤穂の天塩【公式】中の人(Zoomでの登壇時の様子)。赤穂化成株式会社でマーケティング部に所属。赤穂の天塩の公式Twitterアカウントに立ち上げから関わる
赤穂の天塩【公式】中の人(Zoomでの登壇時の様子)。赤穂化成株式会社でマーケティング部に所属。
赤穂の天塩の公式Twitterアカウントに立ち上げから関わる

赤穂:昨年、加入する前は、Twitterの運用方針を模索していて。アカウントを開設して2年、当時フォロワーは3,000人程度で、この運用方法で良いのかどうか、迷いながら続けていました。

 そこからコミュニティに入ると、一気に拡散の幅が広がったんです。この1年でフォロワーも急増して、現在は約50,000人に。規模感の小さい企業アカウントでも、集まることで大きな力になれると実感していますね。

 やはり、地方という共通項があるところが良いと思います。まったく関係のない業種が親近感を持ちながら交流できる場が形成されますからね。

向山:やはり地域が起点になっているのが大きいと。

こむらさき醤油(お酢)【公式】中の人(以下、こむらさき):私もそう思います。当社は、兵庫県の北部にある朝来市という、大阪まで2時間ほどかかるぐらいの土地に根付いて、物理的に他の企業と関わることはあまりないんですよね。兵庫県という地域コミュニティに参加したことで、物理的な距離を超えて、ネットワーク上でつながれたのは良かったなと思います。

ラジオ関西 青木達也(以下、青木):当社の場合、メディアという業種の特性上接点がある企業は多いのですが、結局話題の中心は地元関連になるんですよね。それなら、明確に地元という共通項を持ち、そこを軸に発信することで、より共感を得やすくなると思います。一人で運用している時よりも、Twitterならではの特性を活かせていると感じますね。

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この記事の著者

水落 絵理香(ミズオチ エリカ)

フリーライター。CMSの新規営業、マーケティング系メディアのライター・編集を経て独立。関心領域はWebマーケティング、サイバーセキュリティ、AI・VR・ARなどの最新テクノロジー。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/01/22 09:00 https://markezine.jp/article/detail/35183

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