Nexalは、国内でマーケティングオートメーションツール(以下、MA)の導入がどの程度進んだのか調査し、その結果を発表した。同調査は、調査時点でWebサイトに対象タグが実装されているか、国内58万社のWebサイトをすべて調査・集計した分析結果となる。
上場企業のMA導入率は11.3%
全調査対象58万社におけるMA導入数は6,866サイト、国内企業のMA導入率は1.2%という結果に。上場企業だけでみると、2021年1月時点で3,824社中431サイトに実装されており、上場企業のMA導入率は11.3%となった。
上場企業のMA導入率は1年間で2.4ポイント増加
上場企業におけるMA導入率は、1年前の2020年1月の8.9%と比較すると、2.4ポイント増加。上場企業の1割が導入していることになり、デジタルマーケティングの必須ツールとしてMAが各社に浸透してきていることがわかる。
コロナ禍がMAの普及を後押しか
2018年7月以降、半年ごとに平均10~15%程度の伸張率でMA導入企業数が増加したが、2020年7月に伸張率が急激に伸びている。
これは新型コロナウイルス対策の特別措置法が制定され、最初の緊急事態宣言のタイミングと合致する。広く外出規制がなされた結果、営業が簡単に客先に出向くことができなくなっただけでなく、リモートワークにより、会社の電話番号でも容易に顧客とコンタクトできなくなったためだと考えられる。
またリード獲得の重要な手段であったリアル展示会やイベントが自粛規制される中、オンラインを活用したデジタルコミュニケーションに取り組まざるを得ない企業が増えた背景から、MAの導入が急速に進んだとNexalは考察した。
【調査概要】
調査時期:2021年1月(2018年7月、2019年1月・7月、2020年1月・7月の経過含む)
調査対象:国内576,946社のコーポレートサイト
調査方法:独自プログラムを用いたWebサイトクローリングによるソースコード調査
対象ツール:国内外主要17種類のツール
企業属性:法人番号をベースにした独自DB環境による属性情報付与