Adjustは、「モバイルアプリトレンド 2021」レポートをリリースした。
アプリインストール数は前年比31%の増加を記録
アプリインストール数は、2020年にすべてのカテゴリーにおいて前年比50%増となったのち、2021年第1四半期に2020年比で31%の増加を記録した。セッション数は2020年に2019年比で30%増、2021年は現時点でさらに4.5%増となっている。
最も大きく成長を遂げたのはフィンテックアプリで前年比51%増
2020年、フィンテックアプリのインストール数は2019年と比べ51%増となり、全カテゴリーのうち最も大きく成長した。
2021年のインストール数は2020年平均より12%増加と再び伸長。Robinhood、Acorns、Gatsbyなどの投資アプリの普及率が大きく高まったことが一因となっている。2020年はフィンテックアプリのセッション数も急増し、デジタルバンキングアプリとスマホ決済アプリが広く普及したことを示している。セッション数は2019年で85%増で、2021年はすでに35%増を記録している。
ゲームアプリは過去最高の成長
ゲームアプリは、2020年に過去最高の成長を遂げた。
特に、ハイパーカジュアルゲームのインストール数は、2019年と比べ43%増加。2020年、ハイパーカジュアルを除くゲームアプリのインストール数は2019年比で26%増、セッション数は2019年比で27%も増加した。2020年、ハイパーカジュアルゲームのセッション数は2019年比で36%増となった。2021年のハイパーカジュアルのセッション数は、2020年比で21%減少しているが、「初期のロックダウン」に見られたピーク値を除くと、パフォーマンスは2020年とほぼ同じであった。セッション数は安定して伸びており、2月は1月よりも47%高くなっている。
eコマースアプリのインストール数の成長率は6%増
eコマースアプリのインストール数の成長率は6%増と比較的低くなったが、1年間を通して一貫したパフォーマンスを見せている。eコマースアプリのセッション数は44%増となっており、ショッピングユーザーのエンゲージメントが非常に高いことがわかる。2021年は非常に力強いスタートを見せており、2020年平均と比較して、インストール数は11%、セッション数は14%の増加。同カテゴリーで最もセッション数が多かった週は2021年2月下旬と3月上旬で、前年比23%の増加となった。
【調査方法】
Adjustが計測する上位2,000のアプリおよびすべてのアプリの合計データを組み合わせたものを分析。Adjustのデータは、2019年1月1日〜2021年3月14日の間に45ヵ国を調査したデータと、ISO 3166-1規格(国名や行政区画・属領を表すコードの国際規格の国名コード)に基づいた最大250の国と地域のデータソースを基にしている。
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