公開された東京地区の調査結果を見ると、生活者のマス4媒体とインターネット2媒体(PC、携帯)を合わせた1日のメディア接触総時間は約5時間20分で、ここ数年微減傾向にある。ただし、性・年代によって大きな違いがあり、男性の40代・50代・60代と、女性の60代ではこの3年間で増加しているという。
以下のグラフは、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌の「マス4媒体」とPC・携帯によるインターネット利用のそれぞれの接触時間を表したもの。最も大きな割合を占めているのは「テレビ」で、続いて「PC」、「ラジオ」、「新聞」、「雑誌」、「携帯」というのが2007年までの順位だが、2008年は「携帯」の接触時間が「雑誌」を上回っている。
PCと携帯を通じたインターネットへの接触時間はここ数年増加傾向にあったが、PCからの利用は昨年から今年にかけて2004年の調査開始以来はじめて減少。同レポートでは「飽和の可能性」を指摘している。その一方で携帯からの利用は10代・20代で大きく数値を伸ばし、引き続き拡大の傾向にある。
以下の表は、男性と女性の各年代ごとの接触時間をまとめたもの。PCからのインターネット利用が最も多いの男女ともに「20代」で、男性20代は97.7分、女性20代は66.8分となっている。一方、携帯からのインターネット利用が最も多いのは男女ともに「10代」で、男性10代は51.9分、女性10代は74.1分となっている。
また、YouTubeやニコニコ動画などの動画投稿サイトの利用経験率は、10代女性で81.6%と、若年層を中心に定着しつつある。さらに10代女性は、携帯小説の利用経験率も71.0%と、新しいコンテンツサービスを積極的に利用している様子がうかがえる。
また、地上デジタル放送については、2007年に27.3%であった利用経験率が2008年で40.4%と順調に数値を伸ばしており、ワンセグ放送も、昨年の11.1%から28.5%へ利用経験率が伸びている。
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