米調査会社comScoreがまとめた、2008年3月から5月の英独仏の携帯市場データによると、iPhoneユーザーは、ほかのスマートフォンユーザーよりも圧倒的にウェブを活用していることがわかった(この場合のスマートフォンは、Windows、Palm、SymbianなどのOSを搭載している端末を指す)。
調査結果によると、SNSサイトの利用は、スマートフォン利用者の場合は10.3%だが、iPhoneユーザーは42.4%に達している。この傾向は、ブラウザでのニュース閲覧や検索、音楽・動画視聴など全般にわたって見られ、iPhoneユーザーはウェブコンテンツを積極的に利用していることがうかがえる。
また、iPhoneで特徴的なのは男性ユーザーが多いこと。フランスでは67.3%、ドイツでは71.2%、イギリスでは75.8%と男性ユーザーが過半数を超えている。3か国の携帯市場全体の男性ユーザーの割合は50.6%、スマートフォン市場では69.4%であることを考えると、英独は特に男性の割合が高くなっている。
これら3か国では、3Gネットワークが利用可能で端末購入に補助金が出る「Nokia N95 8GB」がiPhoneユーザーの2倍以上の利用者を獲得している。しかし、iPhoneはすでにイギリスでウェブブラウジング端末のトップ10に、フランスとドイツではトップ5にランクインし、ノキアのNシリーズやソニー・エリクソンのKシリーズとWシリーズのライバルとなっている。
comScoreのアナリストは「(高速な)3Gネットワークでなくても、ユーザーが喜んでコンテンツを利用していることから、データ速度が改善されれば、これらの数値はさらに増加し続けるだろう」と分析している。
iPhone 3Gは7月11日に、イギリス、ドイツ、米国、日本を含む21か国で発売され、フランスでは7月17日に発売となる。第一世代のiPhoneの2倍の通信速度を誇る「iPhone 3G」。3日間で全世界で100万台売れた人気端末が、英独仏でこのまま男性向けのガジェットの位置にとどまるのか、今後の調査が注目される。
【関連記事】
・iPhone 3Gが見せた圧倒的な初速、3日で100万台達成
・iPhoneがノートになる瞬間、手書きメモアプリ「ZeptoPad」リリース
・GoogleもiPhone対応、検索トップページやGmailに加えて写真閲覧サービスも
・iPhoneでヤフーのサービスをどうぞ、最適化した100以上のサービスを提供開始
・並んでもiPhone買えない人が続出? ソフトバンク表参道店前の長蛇の列は渋谷まで続いた