「デジタルデトックスに挫折する人」のインサイトを明らかに
ここまで、デジタルデトックスに関する傾向や原因を調査してきた。その中で、人々がいざデジタルデトックスを試みようとしても、挫折してしまっている様が浮き彫りになった。
そこで、より深くそれらの人々を理解すべく、見える化エンジンの機能を用いてデジタル漬けになっている現代人の「AIペルソナ」を実際のXへ投稿された文章をもとに作成し、インタビューを実施。デジタルデトックスに失敗する要因、そして、その背景にあるインサイトについて深掘りした。
作成したペルソナの詳細は以下の通り。
まずはこのペルソナの基本的な性格や、インサイトをインタビューで深掘っていこう。
インタビュアー:あなたの職業と性格について教えてください。
ペルソナ:都内のIT企業でWebマーケターとして働いています。性格は好奇心旺盛で新しい情報にはすぐに飛びついてしまうタイプです。一方、誘惑に弱くて自分の意思で制限をかけるのがなかなか苦手です。
インタビュアー:意思が弱いと感じる瞬間はいつですか?
ペルソナ:一番意思が弱いと感じるのは、寝る前のベッドに入ったときですね。SNSや動画の無限ループにハマります。そのまま気づいたら深夜2時を超えてることも……
インタビュアー:それ以外の瞬間で感じることはありますか?
ペルソナ:食事のときもコンビニやデリバリーを選ぶ瞬間、少し面倒だと感じると迷わず楽なほうを選んでしまう傾向があります。週末も「今日は読書や散歩をしよう」と思い立つけど、結局家でダラダラとスマホを見て終わっちゃうことが多いです。
インタビュアー:なるほど、意思が弱いと感じる場面で共通していることは何ですか?
ペルソナ:共通しているのは「楽なほう、誘惑のあるほうに自然と流されてしまう」ってことだと思います。少しでも面倒だと感じると簡単に目の前のスマホとか、すぐ利用できるサービスに負けてしまいます。
インタビュアーの回答から、このペルソナは職業柄、知識を習得することへの意欲は高い。一方、「面倒くささ」や「目の前の誘惑」に常に負けてしまうという要因から、夜のスマホ利用が習慣化してしまっているようだ。
