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電通グループが掲げる「CX-Connect」から紐解く、顧客とつながり続けるために大切なこと(AD)

なぜ、ハウス食品は“ルウの混ぜ合わせ提案”をしたのか?顧客体験から価値を再設計した挑戦

234通りの組み合わせから提案!「AIルウミックスメーカー」で目指した顧客の“気づき”とは

安成:「ルウを混ぜ合わせる人が4割いる」というデータに基づいた施策だったのですね。具体的に、どのようなキャンペーンを実施したのですか。

安達:2025年夏の需要期に向けて「夏のカレーをもっと自由に楽しもう!」というテーマを掲げ、喫食機会の創出と裾野拡大を目指しました。具体的な取り組みは大きく2つあります。

 1つ目は、人気アーティストの「Mrs. GREEN APPLE」を起用したクローズドキャンペーン(特定の条件を満たすと参加できるキャンペーン)です。テレビCMも用意し、オリジナルグッズが当たる販促キャンペーンを展開しました。CMオンエア当初からメディアでも取り上げていただき、応募総数は目標の2.4倍となりました。

 2つ目は、2025年6月末から特設サイトで公開している「AIルウミックスメーカー」です。これは、当社のブランド「バーモントカレー」「ジャワカレー」「こくまろカレー」の計13品目を使った234通りのルウの組み合わせの中から、気分や好みに合った組み合わせを診断できるサービスとなります。お客様が普段使っているルウ以外にも、当社が展開する商品が数多くあることに気づいていただき、興味を持っていただく体験を目指しました。また、診断結果の組み合わせを話題にしていただくことで、夏場にカレーの発話総量を増やしたいという狙いもありました。

診断の設問と結果の例(クリックして拡大)

安成:実際に「AIルウミックスメーカー」で診断してみると、思っていたよりも商品の種類がたくさんあることに気づきます。「使ったことがない商品を買う」という心のハードルを下げる施策だと思いました。

安達:調理型ルウは家族皆で食べるといった特性上、初めての商品を手に取るという冒険を普段はなかなかしづらいかもしれません。だからこそ、診断で提案された組み合わせにトライする体験を、新たな楽しみ方にしていただきたいですね。診断を体験した方からは「実家で食べていた組み合わせと同じ」「昨日食べた組み合わせがこれだった」といった声も上がりました。

こだわって生まれた商品を混ぜてよいのか……メーカーとしての葛藤も

安成:メーカー目線では、一つの商品として完成させて世に出していると思います。あえてそれをミックスする提案は、社内でどう受け止められたのでしょうか。

安達:もちろん、商品をそのままおいしく味わってもらいたいというメーカーとしての思いはあります。一方で4割もの人たちがルウを混ぜて楽しんでくれている実態を尊重するとともに、まずは新しい“気づき”を提供して、お客様に自ら楽しんでもらうきっかけを作る施策としてスタートしました。

 それぞれのブランドの思いを尊重しながら、混ぜ合わせをどこまで押し出すべきか、社内でも議論を重ねました。最終的には「きっかけ」として楽しんでいただくことを大切にして、混ぜ合わせキャンペーンをやってみようとなりました。

安成:体験設計で重視したポイントは何ですか。

工藤:まずは、顧客とブランドの距離を近づけることを重視しました。また、ブランドに触れるハードルを低くして間口を広げることと、心を動かす体験を提供することの両輪で進める点も重要でした。

 そのために、「AIルウミックスメーカー」誕生にまつわる社内の葛藤や苦労についても動画で紹介し、SNSなどを通じて発信しました。ハウス食品様がメーカーとして苦悩しながら、234通りの組み合わせを検証しサービスを作り上げた姿を積極的に見せ、共感いただくことを目指しました。

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開始1ヵ月で十数万回の診断件数に!ポジティブな反響が多数

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この記事の著者

加納 由希絵(カノウ ユキエ)

フリーランスのライター、校正者。

地方紙の経済記者、ビジネス系ニュースサイトの記者・編集者を経て独立。主な領域はビジネス系。特に関心があるのは地域ビジネス、まちづくりなど。著書に『奇跡は段ボールの中に ~岐阜・柳ケ瀬で生まれたゆるキャラ「やなな」の物語~』(中部経済新聞社×ZENSHIN)がある。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社電通コーポレートワン

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2025/12/19 11:00 https://markezine.jp/article/detail/50013

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