佐藤店長の家づくりを動画コンテンツに
――これまでにどのようなコンテンツを発信してきたのですか。
酒井:2022年から、住まいや暮らしにおける「好き」を探るインタビュー記事の配信からスタートし、2年目からは積水ハウスで家を建てたオーナー様の暮らしを紹介する動画シリーズ「わたしの日々、暮らしの機微。」を展開しています。そんな中、店長の佐藤さんの家づくりを当社にお任せいただけることになり、その過程を「家づくりスケッチ」という動画コンテンツとして配信することになりました。
――佐藤さんからは、どの段階で家づくりの相談があったのですか?
足立:2023年7月、当社の家づくりにおけるデザイン思想である「life knit design(ライフニットデザイン)」のローンチイベントに佐藤さんに登壇いただいたのですが、その打ち上げの席で佐藤さんが「実は家づくりを迷っている」とポロっとこぼされたんです。それを聞いて、私が思わず「目の前にいるの、住宅メーカーですよ!」と(笑)。

そこから佐藤さんが「積水ハウスさんは有名すぎて、私の好みの家はつくってもらえない(多分つくれないという意味です)と思っていた」と本音を話してくれました。それなら一度、現場の設計士と話をしてみてほしい、と。広告企画ありきではなく、あくまで個人の家づくり相談から始まったんです。結果的に、現場の熱意が佐藤さんに伝わり、「積水ハウスでなら」と決断していただけました。
――佐藤さんが積水ハウスで家づくりをすることと、その様子を広告コンテンツとして展開することはまったく違う話です。それでも密着してコンテンツを制作しようと思ったのはなぜですか。
足立:佐藤さんは当社のブランドについてよくご存じで、お互いに信頼関係がありました。
また、今回は広告ではなく、ドキュメンタリーを作っている感じでした。届けたいターゲットに響くコンテンツを作ることが重要で、佐藤さんの家づくりに密着するコンテンツなら、それが実現できると考えました。
高山:佐藤が、積水ハウスさんと一緒に家づくりをし、さらにその様子を公開したいと考えた最大の理由は、「お客様のため」でした。実際の家づくりがどのような過程で進むのか、未体験の人が具体的にイメージするのは難しいものです。その様子を公開することで、多くの人にとって役立つ情報になると考えました。
葛藤や悩み、楽しさをありのままに発信
――動画では、積水ハウスの社員の方の何気ない一言や、ちょっとした会話のシーンがとても印象的です。発言などについて、何を見せて何を見せないか、どう判断したのですか。
酒井:全部「素」です。私たちの日ごろの家づくりの様子がそのまま映っています。

高山:変に作り込まず、嘘偽りのない姿を出すことを心掛けました。家づくりのプロでも葛藤している、悩んでいる、揺れている。そんな姿も含めて発信したかったのです。動画の最後に、積水ハウスの担当者さんが「家づくりって楽しいんです」と話すシーンがあり、私はそこがとても好きです。心から出てきた言葉だと思います。

足立:今回のプロジェクトでは、佐藤さんの要望に応えるため、相当な議論を重ねました。メンバーは「大変だったけれど楽しかった」と口をそろえており、家づくりの仕事の楽しさをあらためて実感したようです。メンバーも自分たちがやってきたことを世の中に発信できるチャンス、と前向きに取り組んでくれました。
――自然な形で、熱量の高い、ブランドを体現するコンテンツが出来上がったのですね。この動画では、どのような成果や反響がありましたか。
高山:約30分の長い動画ですが、再生数はオーガニックのみで27万回に達しました。完全視聴率は21%。また、当メディアのコンテンツの中でも「いいね」やコメントの数が多く、「家づくりのプロセスを見られて良かった」「積水ハウスに対する認識が変わった」という趣旨のコメントが多数寄せられました。
