スコア80点は「あと20点伸びる」証。機会損失を“伸び代”に変える
MZ:Side Kicksのように既にスコアが高い場合、「もうやることはない」と思われがちですが、Metaとしては、こうした「高スコア」のアカウントに対して、この指標をどのように捉え、活用してほしいとお考えでしょうか?
伊東:最適化スコアはあくまで計測指標であり、現在地を示すものです。そのため、どれだけの拡大機会が残されているのかという点に着目していただきたいと考えています。たとえば80点の場合、スコアとしては感覚的に比較的高く思われますが、「あと20点分の拡大・改善余地が残されている」ということになります。
また、日々アカウント状況が変わるのと同様に、スコアも変化します。最適なアカウント状態を維持するためにも、具体的な推奨事項も一緒に表示されますので、新たな施策のアイデアとして効果改善・拡大に活用いただきたいと思います。
MZ:Side Kicksでは日々の運用で「最適化スコア」の機能をどう活用されていますか?
上原:まず、運用担当者の意識向上に活用しています。管理画面でスコアが常に見える位置にあるため、「何点なのか」「何が足りていないのか」を毎日意識せざるを得ない状況です。組織を統括するマネージャーの立場としても、非常に管理がしやすくなりましたね。
今後の活用展望として、クライアントコミュニケーションでの活用も進めています。最適化スコアではAIが予測した改善幅が表示されるため、提案時に提示することで、以前は難しいとされた施策も「数値根拠があるなら、一回やってみますか」というコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。
MZ:代理店は多くの案件を抱えているため、アカウント管理が大変そうですが、Metaとしては、効率化をどのように支援されているのでしょうか。
伊東:一部の代理店様では各アカウント担当者だけでなく、全アカウントのスコアと推奨アクションを弊社の担当者と一元管理し、一緒にモニタリングしています。これにより、代理店様全体でどの項目に改善の余地やインパクトがあるかが明確になり、組織全体の課題が見えてきます。
最近はAPIも利用できるようになったため、モニタリングをより効率的に行える環境整備も進めています。

運用の「設定」ではもう差がつかない。AI時代に問われる代理店の真価
MZ:「守り」の部分、つまり日々の設定や調整を最適化スコアに任せることで、実務面やリソース面では具体的にどのような変化が生まれましたか?
上原:最適化スコアにより、これまで対応できていなかった項目も見えてきました。過去の経験値だけで判断していた見落とし領域が発見できたのは良かったと思います。また、これまでASCの比率など各種指標を人力で入力・レポート化していたリソースが大幅に削減できました。
一方で、これまで代理店として持っていた「設定や調整」に関する競合優位性は、最適化スコアによって標準化されていきます。どの会社も同じ土俵で戦えるようになるため、会社としてはより「クリエイティブ」な部分に力を注いでいきたいと考えています。
特に動画クリエイティブは、PDCAの速度向上やクオリティの高度化、AI生成技術の登場により難易度が上がっています。ユーザーの気持ちを動かす動画クリエイティブを作るために、しっかりと誰に何を伝えるのか、そのための表現手法を1つのコンテンツ(企画)として作っていくことに社内リソースを集中していきたいと思います。

