トピックス1:スマートホームの進化
さて、ここからはマーケティングに関連のあるCES 2026の注目トピックスを紹介していきたいと思います。
まず、LVCC(Las Vegas Convention Center)セントラルの会場では、TVとディスプレイの進化が引き続き大きなテーマでした。インターネットを使用してコンテンツを受信するコネクテッドTV(CTV)は、北米市場の普及率が90%弱と言われています。CTVはAmazonやWalmartなどリテール業界が注視している熱い市場です。
ディスプレイに目を向ければ、ブラウン管、プラズマディスプレイ、液晶テレビ、4K、OLED(有機ELテレビ)、micro RGB TV、Wallpaper TV(壁紙テレビ)へと、「テレビは置くもの」から「空間に溶け込むもの」「カーテンや壁のように薄いもの」へ変化してきました。先にも触れたスポーツ観戦などで大事なのは、大画面で視聴する際のプレーヤーやボールがどれだけ鮮明に、つぶれずに映るかです。会場にはmicro RGBの文字が大変増えました。micro RGBはカラーコントロールをより細かく行い、正確な画質が特徴です。今後、OLEDとディスプレイは価格競争と技術革新が並行して、続くことが予想されます。
部屋という限られたスペースの中で、いかに薄く・いかに存在感を消し・いかに体験価値を高めるか、という問いに対し、AIがユーザーの嗜好や視聴習慣を学習し、最適化する流れは加速していくことが予想されます。その延長線上に、映像の表示場所がスマートグラス、という選択肢があるのかもしれません。
トピックス2:スマートグラスの現在地
最新のスマートグラスは、生成AIを活用した音声インターフェースを搭載し、ハンズフリー操作、リアルタイム翻訳、録音・要約などを日常レベルで実現し始めています。
ゴーグルの長時間装着では、疲労感や蒸れ、鼻の上に跡が残るといった負担が生じやすいですが、いよいよグラス(眼鏡)により、こうしたデメリットが消えつつあります。私はこの大きな転換期が今年2026年下期にやってくるのでは?と推察しています。
その理由は、装着時に違和感のないレベルのスマートグラスが増えてきたことにあります。昨年CES2025でブースに行列のできていた「Meta Ray-Banのグラス」の新製品「Meta Ray-Ban Display」を装着したかったのですが、品薄状態で発見できませんでした。昨年以上に多数の出展社がグラスを展示してきた中、LVCCセントラルの入口で、強い存在感を放っていたのがXREALです。
XREALは、もともとゲーム用途中心で、日本でも秋葉原では知る人ぞ知るブランドです。CESでは、日本で昨年発表済みのARグラス「XREAL 1S」がお披露目されました。装着感は映画館で見ている感じに近い印象です。モバイルバッテリーとARグラス接続ハブを兼ね備えたデバイス「Xreal Neo」を利用することで、Nintendo SwitchやSwitch 2と「XREAL 1S」の接続が容易になります。
ブースで、チー・シュー共同創設者兼CEOにお話を聞くことができたのですが、北米と日本市場を重視しており、BtoBへも舵を切る予定があるそうです。その該当商品として、ティーザー展示の「XREAL AURA」が注目を集めていました。秋葉原駅で人気のXREALから、東京駅でも話題のXREALになる可能性を秘めています。
