SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2026 Online

MarkeZine Day 2026 Spring

西友買収で関東進出!トライアルがリテールメディアで仕掛ける「売れる店作り」の全容【店舗売上42%増】

多重接触で顧客を離さない「一気通貫」の売り場設計

 トライアルは、データ活用にも積極的だ。「MD-Link」と呼ばれる独自のビッグデータ基盤も抱えている。自社の購買データやアプリ会員データ(1stPartyデータ)のみならず、スギ薬局を含む他社データ(3rdPartyデータ)も収集の上、活用可能な状態に加工・集計し、高精度なターゲティング配信を実現しているのが特徴だ。

 既に280社ものメーカー・卸売企業がプラットフォームを活用し、リテールメディアでの広告配信を実現している。

画像を説明するテキストなくても可
(クリックすると拡大します)

 サイネージにもデジタルにも強みを持つトライアルは、ブランド認知から購買までの「一気通貫型マーケティング」を叶える企業といえよう。

画像を説明するテキストなくても可
トライアルのリテールメディアの活用イメージ
(クリックすると拡大します)

 「ポイントは“多重接触”です。まずは店舗入口(風除室)などのサイネージでお客様の視界に入れ、アプリで興味を醸成。オウンドメディア『くらしトライ』で比較検討をサポートし、購買後はレシートクーポンでリピートを後押しします。マイレージキャンペーンを実施すればファンを育てることも可能でしょう。すべてトライアルの中で完結する、自然で統合的な購買体験を提供できるのです」(野田氏)

 店内のサイネージ設置箇所にも、効果最大化のための工夫が凝らされている。すべてのお客様が通る入口である風除室には、6面をつなげて1つの映像を映し出す大型サイネージを設置。店内の折り返し地点となる場所には、「買い忘れはありませんか?」と訴求する縦長・横長パネルで買い回りを促進する。また、まるでJR品川駅のコンコースを彷彿とさせるような、同じサイネージが連続設置・同時放映されている場所もある。

画像を説明するテキストなくても可
(クリックすると拡大します)

 このように徹底的な“多重接触”によって、店内で購買という意思決定を強力に後押しするのが、トライアル流のインストア戦略だ。

トライアルが考える「売れる店」の定義

 ここで野田氏は、「『売れる店』とは、『買ってよかった』という体験を積み上げ続ける店である」と定義した。特に、日用品購入の80%を占めると言われる「非計画購買」をいかに動かすかがカギとなる。

 「たとえば、昔からよくあるスーパーの店内放送は、売上が悪いときに非計画購買を促す定番手法のひとつです。リテールメディアにおいては、8割を占める非計画購買をポップとサイネージで動かしていきます。この静と動の組み合わせが、人間の本能を刺激するのです」(野田氏)

 買い物という行動は、元々は人間が生きていくに不可欠な「狩猟行動」にルーツを持つ。だからこそ人間は買い物を、本能的に「楽しい」と感じるのだ。しかし、膨大に選択肢が増え、多様化が進む現代において、お客様は本当に欲しい商品に出会えているか、満足して購入できているのかは、大きな課題となっている。

 「私たちはその課題に対して、いつでも安く買える商品ラインアップ(EveryDay Low Price)で安心感を提供しつつ、新たな商品と出会えるプロモーションや棚創りで、“買ってよかった”と思ってもらえるような購買体験を提供しています。また、賛同いただけるメーカー様と協力し、一緒にPDCAを回しているところです」(野田氏)

次のページ
メーカーとともに積み上げてきた「異常値」の実績

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
MarkeZine Day 2026 Spring連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

安光 あずみ(ヤスミツ アズミ)

Web広告代理店で7年間、営業や広告ディレクターを経験し、タイアップ広告の企画やLP・バナー制作等に携わる。2024年に独立し、フリーライターへ転身。企業へのインタビュー記事から、体験レポート、SEO記事まで幅広く執筆。「ぼっちのazumiさん」名義でもnoteなどで発信中。ひとり旅が趣味。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2026/04/14 09:00 https://markezine.jp/article/detail/50406

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング