検索行動を創出した2つの好事例
ここで石原氏は、SCMで検索行動を創出し、獲得ゾーンを広げた2つの事例を取り上げた。
事例1:お仏壇のはせがわ:検索キーワード「リビング仏壇」を創出
仏壇販売大手「お仏壇のはせがわ」は、“お仏壇”に対するイメージの刷新を狙ったプロジェクトとして、リビングに違和感なく置けるデザインの仏壇「LIVE-ingコレクション」を販売していたが、認知が広まらないという課題感を持っていた。
そこでキーワードマーケティングが提案したのは、商品名ではなく、一般の人にもわかりやすいキャッチーな「リビング仏壇」というキーワードでメディアにアプローチするPR施策だ。
メディア向けにラウンドテーブル(小規模のプレス発表会)を実施し、ターゲット層が多くいるメディアに取り上げてもらえるように資料を作成。その結果、複数メディアでの掲載が実現し、「リビング仏壇」の検索ボリュームが急伸。売上にも貢献した。
「商品名をキーワードにしてしまうと、公益性の観点でメディアが取り上げにくい傾向にあります。プロモーションと混同されないよう一般名称に近いキーワードを定義しつつ、メディアに対してニュースバリューを提供し、取材できる場を設けたことが検索創出につながりました」(石原氏)
事例2:オーダーメイド型商品:ショートドラマで「閑散期」に検索を伸ばす
次に紹介されたのは、20~30代向けオーダーメイドブランドの事例だ。オーダーメイドすること自体の価値を新たに定義する検索創出ワードを設計・提案し、「身だしなみの重要性」を伝えるストーリーでショートドラマを制作・配信したという。
台本にも検索創出キーワードを盛り込み、視聴者が無意識にそのワードを刷り込まれる設計にした。その結果、競合他社が検索ボリュームを大きく落とす閑散期に、ドラマ配信と同時にブランド名の検索数を大幅に伸ばすことに成功した。

