日本のコンビニ文化をその先へ——ファミリーマートへの転身を決めた理由
MarkeZine:丸亀製麺からファミリーマートへ転職されるということで、決め手は何だったのでしょうか?
南雲:リテールビジネスの中で生活者と一番近い存在であるというコンビニビジネスの面白さとフィールドの大きさ、そしてファミリーマートの「常にチャレンジする姿勢と企業文化」に惹かれました。
日本のコンビニは、既に世界に誇れるトップレベルにあります。そんな中、ファミリーマートは「コンビニエンスウェア」の展開、あそべるコンビニのような「新たな体験価値とエンターテインメント」の創造など、まだその先を目指しています。決められた枠の中ではなく、自由な発想と行動で今までにない面白いことを仕掛けたいタイプの僕に必ずフィットすると直感的に思いました。
また、コンビニの一丁目一番地は、やはり「食」だと思うんです。コンビニの「食」はとてもポテンシャルが大きく、これまで外食ビジネスで培ってきたお客さんの心を掴む感性とアイデアや、新たな価値提案、繁盛をつくることへのこだわりが活かせる場だと思いました。
「これを食べたいからファミマ」をつくる、食から始めるMD改革
MarkeZine:ファミリーマートではどのような役割を担うのでしょうか?
南雲:肩書きは、エグゼクティブディレクター CSCO補佐(商品価値・MD改革)で、MD改革の最前線を担います。最初に取り組みたいのは、やはり「食の改革」ですね。

もちろん「コンビニは近いところに行く」という方も多いでしょう。ですが、近くにファミマと別のコンビニが両方あったとき、「ファミチキが食べたいからファミマ」「あの品揃えならあそこ」というように、意外と食に関しては目的によって使い分けている人も多いんですよ。僕もそうです。
つまり、「これを食べたいからファミマ」というファミリーマートにしかない商品や体験価値で衝動をつくり、「ファミマの○○は他よりもおいしい」というパーセプションを形成する二つのことが同時に重要になります。来店客層拡大や来店頻度向上には、ファミリーマート独自の食の魅力を高め続けることが必要不可欠だと考えています。
MarkeZine:食のMD改革からスタートされるんですね。まさに南雲さんの真骨頂が発揮される領域ではないでしょうか。
南雲:食についてはそうですね。ただ、食だけではなくコンビニのMDは非常に種類も数も多く複雑なので、できるだけ早くMD全体について理解してビジネスに貢献していきたいと思っています。
