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MarkeZine Day 2026 Online

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AIと描くブランドの未来━━JTと博報堂DYグループが提案する「人間の創造性を拡張する」AI活用

AIの介在により3時間でコンセプト抽出とステートメント作成を実現

 今回、博報堂テクノロジーズとタッグを組むことになった理由について、JTの下林氏はあるメディアの記事で博報堂テクノロジーズがコンセプト開発にAIが活用していることを知ったのがきっかけだったと明かす。

 「記事を読んで、クリエイターの思考や視点という”属人的なもの”が形式化され、ステップを踏めば誰でも使えるレベルになっていることを知りました。そこから、人の創造性をどのように拡張させ、思考の幅を広げるべきかについて考え始めたんです」(下林氏)

 下林氏は、「人とAIの共同作業」が具現化されたプロダクトが存在するのなら、ブランドストーリーの成立過程に深く関与することで ”自分たちの目指したいもの”への理解が深まるはずだと考えたという。 

 木下氏は、今回の「AI×人間によるブランドストーリー開発」には4ヵ月のワーク期間が必要だったと話す。実際のブランド構築プロジェクトのプロセスは、以下の4ステップに分かれている。

 木下氏によれば、ステップ1のコンセプト抽出とステップ2のステートメント作成には、わずか3時間しかかからなかったという。

 「コンセプトの抽出は、ワークショップ前半の1.5時間のセッションで行われました。ほぼ初対面のメンバーでテーブルを囲み、AIのフレームワークがコンセプトワークをサポート。それを元に、残りの1.5時間でGeminiを使ってステートメント案を量産しました」(木下氏)

 量産したステートメントを社員が発表した後、『JTらしさ』があるものを投票。最後に、ステートメントに採用できそうな文言について博報堂のスタッフを交えてディスカッションが行われたという。

参加者の86%が、AIの活用がアウトプットの深化に「寄与した」と回答

 それが終わると、ステップ3の「クリエイターが心を動かす言葉に磨き上げる」段階に入る。ここでは細田CCO監修のもと、博報堂のクリエイターが担当することになるという。木下氏によれば、今回は細田氏自身がステートメントの候補案を見てブラッシュアップし、社員と世の中に響くブランドストーリーへと修正をおこなったという。

 最後となるステップ4が「自分ごと化のためのAI共創型ワークショップ」だ。ここでは、50人ほどのITグループのメンバーが集まり、3時間のワークショップを行った。まずは下林氏がブランドストーリーとステートメントを発表し、それを受けてメンバーが自分ごと化し、行動に移すための「アクションプラン創発ワーク with AI」を実施。

 ここでは、それぞれが一案ずつアクションアイデアを記載し、AIが拡張アクションプランを量産。そこからピックアップ&ブラッシュアップしたものを共有し、皆でディスカッションする形を取ったのだという。

 木下氏によれば、ここでも参加者同士で多くのアイデアが生まれ、中身のブラッシュアップも凄いスピードで進んでいったという。事後に取ったアンケート結果によれば、全体の86%の参加者がAIの活用がアウトプットの納得感や深まりに寄与したと回答したのだという。

 木下氏は、AIとの共創ワークショップで得られた3つのメリットを挙げる。一つ目が、「対話を深める」だ。これは、AIが心理的な障壁を取り払うことで、人と人がより本質的な対話に集中できるようになることを指す。二つ目が、「思いをカタチに」。これまで漠然としていたアイデアや想いを、生成AIを通じて言葉や絵として表現できることがそれに当たる。最後の「創造性を解き放つ」は、未経験領域において誰もがクリエイティビティを発揮する機会がつくれることを指している。

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AIの精度が上がった先、人間に求められる資質とは?

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この記事の著者

三ツ石 健太郎(ミツイシ ケンタロウ)

早稲田大学政治経済学部を2000年に卒業。印刷会社の営業、世界一周の放浪、編集プロダクション勤務などを経て、2015年よりフリーランスのライターに。マーケティング・広告・宣伝・販促の専門誌を中心に数多くの執筆をおこなう。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社博報堂DYホールディングス

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2026/05/19 11:00 https://markezine.jp/article/detail/50619

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