タイでの先行事例は計画比1.8倍の出荷実績を記録
新価値創造プロジェクトから生まれた商品の第一弾として、タイ市場でハイドレーション飲料「Suntory Hy! Water Lock」を3月中旬に発売した。タイを選んだ理由は、同国が暑い環境にあり水分補給への希求が強いことに加え、急速な経済成長にともなうオフィスワーカーの増加という市場の変化があったためである。
タイの都市部では、豊かさの象徴として屋内では冷房が強く効いていることが一般的である。同社の調査により、オフィスワーカーたちはドライな環境下で失われる水分に気づきながらも、最適な補給手段を見つけられていないという「ペイン」を抱えていることが判明した。そこで、同社が「GREEN DA・KA・RA」で培った水分保持の知見を活用し、単なる喉の渇きを潤す以上の価値として「True Daily Hydration(真の日常水分補給)」を提案した。
この商品は発売直後から好調な滑り出しを見せており、3月の出荷実績は計画比1.8倍に達した。現地の生活者からも、味わいや飲用シーンへの適合性、そして日本の技術力に対する高い評価が寄せられているという。大塚氏は「ローカルのメンバーとともに、真の水分補給飲料として定着させていきたい」と意欲を示した。
サプリメント利用の“3割の壁”を突破する新カテゴリー
日本国内においてはウェルネスケア領域の強化として、サントリーウエルネス社の主力サプリメントブランドを飲料化した「ロコモアWATER」および「セサミン1000」を4月14日に発売する。
【右】セサミン1000の商品画像
新価値創造部の三谷氏は、国内のセルフケアニーズが高まる中で、サプリメントの利用率が全世代で約3割にとどまっている現状、いわゆる“3割の壁”を課題として挙げた。健康意識は高く、栄養成分を摂取したいと考えていながらも、粒状のサプリメントを毎日飲み続けることにはハードルを感じている層が一定数存在する。今回の新商品は、この「サプリメントに手が出ていない7割の層」をコアターゲットに据えている。
「ロコモア」はブランド認知度が70%を超え「セサミン」シリーズにいたっては80%を超える。この高い認知度と信頼性を活用しつつ、日常の水分補給の延長線上で手軽に栄養を摂取できる“飲むサプリ”という新たな選択肢を提示する。
