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イベントレポート

Adobe Summit 2026 現地レポート AI時代の顧客体験提供は「ブランド可視性」が鍵に

AIに自社ブランドを理解・推薦してもらうためには?

 アフジャ氏は、Adobe CX EnterpriseのBrand Visibilityを構成する柱として「Brand Discovery:ブランド発見」「Agentic Automation:エージェンティックオートメーション」「Conversational Experience:会話型体験」の3つを紹介する。

 第一の柱「ブランド発見」は、ChatGPTやClaude、Geminiなど、消費者がどのAIサービスを利用する場合でも、ブランドを見つけてもらえるようにすることだ。昨今、SEOに代わってAEO(AI Engine Optimization)やGEO(Generative Engine Optimization)など、新しい言葉を聞く機会が増えている。用語は何であれ、自社のコンテンツがどのような文脈で引用されているかはわからない。このような事態は、カスタマージャーニーをその先に進める上で、深刻な問題として浮上している。アフジャ氏は、この悩みを解決してくれるのが「Adobe LLM Optimizer」であるとした。

 Adobe LLM Optimizerでは、エージェンティックトラフィックを測定し、AIへのブランド露出をベンチマークできる。また、LLMが人間のユーザーを自社サイトへ誘導しているかどうかも確認可能だ。さらに、そこで得たインサイトをコンテンツの継続的改善のために役立てることもできる。

 たとえば、ゴルフクラブを買おうとした人がChatGPTを立ち上げ、欲しいゴルフクラブの条件を入力したとする。表示されたリストの中に、本来であれば含まれるべき商品が漏れているかもしれない。Adobe Commerce CloudのCatalog AgentをAdobe LLM Optimizerとあわせて使うと、コンテンツのメタタイトルや商品説明の改善提案が得られる。アドビが考えるブランド発見とは、人間の興味・関心を煽ることではなく、AIに理解してもらい、推薦してもらうことに焦点を当てたものなのだ。

サブ秒単位のスピードに対応せよ

 ブランド発見に続くBrand Visibilityの第二の柱が、エージェンティックオートメーションである。アフジャ氏は「重要なのはコンテンツだけではない。コンテンツをいかにリアルタイムで提供できるかである」と指摘。AIエージェントはサブ秒単位でコンテンツを参照し、判断を下している。つまり企業は、AIを含めた全ビジターに対して、パーソナライズしたコンテンツをリアルタイムに提供できなくてはならないということだ。

 エージェンティックオートメーションはアドビにとっても大きなチャレンジであり、同社のCMS「Adobe Experience Manager(AEM)」を進化させる必要があった。図1にAEMの名前は見当たらないが、アフジャ氏は「CX Enterpriseの一部としてAEMをエージェント型CMSへと進化させた」とし、その焦点をコンテンツ管理の方法だけでなく「AIにコンテキストをいかに理解させるか」に置いたと説明する。

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顧客の関心が生まれた瞬間にコンテンツを生成する

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この記事の著者

冨永 裕子(トミナガ ユウコ)

 IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタントとして活動中。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2026/05/13 07:00 https://markezine.jp/article/detail/50665

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