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「良い嘘」とは何か? フェイク疲れの時代に、それでも笑えた2026海外エイプリルフール事例7選

現代らし過ぎる「ズレた未来」

 2026年で特に象徴的だったのが、「今の価値観を少しだけズラした」タイプのネタだ。

 たとえば、Metro by T-Mobileが発表した「CALLoGNE」は、新品のスマートフォン特有の香りに着想を得たフレグランスである。スマートフォンそのものに機能を追加するわけではなく、「箱を開けた瞬間の高揚感」や「新品の匂い」を香水として再現するという発想だ。

 通信会社がラグジュアリー香水を出すという時点でズレているが、「新しいデバイスを手に入れたときの感覚」を商品化するという方向性自体は、どこか納得感もある。

(動画)Metro by T-Mobile「CALLoGNE」(公式インスタグラムより)

 もう一つの例が、「空気からプロテインを摂取できる」というエアフレッシュナーだ。「車内で香りを楽しみながら栄養補給もできる」という設定は明らかに誇張されているが、プロテインやウェルネス志向が日常化している今、その発想自体は現実と地続きになっている。

(動画)Carmoola「プロテイン拡散エアフレッシュナー」(公式インスタグラムより)

 両者に共通するのは、「完全にあり得ない」ではなく、「行き過ぎている」という違和感だ。現代のトレンドや欲望を少しだけ誇張すると、それだけで嘘として成立する。この距離感が、今のエイプリルフールらしさなのかもしれない。

ニュースの「形」をした嘘

 プロダクト系とは別に、ニュース形式のネタも一定の存在感を持っている。

 たとえば、有名人がNASAのプロジェクトに参加するというニュース。内容だけ見れば明らかにジョークだが、「誰が」「どこで」「何をするか」という情報が整っているため、見出しだけだと一瞬信じてしまう。

 ここで効いているのは、内容の面白さではなくフォーマットだ。私たちは日常的にニュース形式の情報に接しているため、その形式をなぞられるだけで、無意識に信頼度が上がってしまう。つまり、嘘は内容よりも「どう見せるか」によって信じられているのだ。

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「嘘をつかない」企業が一番強い

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この記事の著者

岡 徳之(オカ ノリユキ)

編集者・ライター。東京、シンガポール、オランダの3拠点で編集プロダクション「Livit」を運営。各国のライター、カメラマンと連携し、海外のビジネス・テクノロジー・マーケティング情報を日本の読者に届ける。企業のオウンドメディアの企画・運営にも携わる。

●ウェブサイト「Livit」

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2026/04/24 09:00 https://markezine.jp/article/detail/50670

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