「トップバリュ クーリッシュファクト」は、東洋紡との共同開発により、すばやく汗を吸い乾かす「吸汗速乾」機能や、着用時にひんやり感のある「接触冷感」機能を備えた商品。2008年に販売を開始し、62万枚を販売した。
今年は紳士用のTシャツやソックス、婦人用のレギンスなどを追加し、Tシャツ780円、婦人用キャミソール980円と低価格を実現。品質を追求しながら、自社物流網や展開店舗数を昨年の1.8倍に拡大、グループのスケールメリットを活かすことによって低価格を実現した。また、イオンは今春、「トップバリュ」ののカジュアルパンツのラインナップを強化し、婦人用7分丈パンツを8色、紳士用ジーンズは2つのシルエット、8つのウエストサイズ、6つの股下サイズの合計102通りのサイズを展開し、ともに1980円で販売する。
汗をかいてもベタつかずに快適に過ごせるといった機能性をセールスポイントにした商品では、ユニクロが2003年に発売したカラダの水蒸気を吸収して発熱する「ヒートテック」、2005年発売の吸汗速乾性を持つスポーツウェア「BODY TECH」が人気を集めている。ユニクロは、価格・デザイン・機能性を兼ね備えた製品を提供するブランドとして知られるが、景気の悪化によって食品などの分野で低価格なプライベートブランド商品を展開し、消費者を引き付けている大手スーパーも衣料品で同じような戦略を取りつつある。
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