米ニールセン・カンパニーは3月19日、「ニールセンIAG 金融機関ブランド動向調査」の結果を発表。金融サービスと保険業態の広告費は年々減少し、2008年度の広告費は前年比13.4%減少。2008年第4四半期はその落ち込みが最も大きく、前年同期比の23.3%マイナスとなっている。
このように広告費削減傾向が続くなか、自分が利用している金融機関の広告を「よく見た」と回答した人のうち55%が、その経営状況と健全性に「全幅の信頼」を置いていると回答。一方、自分の金融機関の広告を「あまり見ていない」と回答した人では、金融機関へ信頼を置く人は18%と低下しており、広告費の削減が長期にわたる場合、ブランド構築にも影響を与えそうだ。
金融機関のへの信頼を強める要素については、「当該機関に関する好意的な記事を読んだとき」をあげる人が44%でもっとも多く、「定期的な郵便メールやeメールを受け取ったとき」「定期的な広告を見たとき」「定期的なインターネット上の売込み/広告を定期的に見たとき」が続いている。
【関連記事】
・博報堂がCM調査レポートサービス開始
・「日銀は信頼できるか」は「どちらとも言えない」が48%
・電通「2008年日本の広告費」発表、総広告費は前年比4.7%減で7兆円割る
・Ad Ageが2007年米企業100社の広告費を発表、P&Gがついに50億ドル越え