オムニチュアは、北米の中小企業、大企業に在籍するSEMマーケターを対象とした調査「Omniture Search Engine Marketing Readiness Survey」を行い、500人以上の回答を得た。この調査結果から、現代のマーケター特有の課題が浮き彫りになった。
発表された中間結果によると、最適化作業でマーケターが重要視している指標は、1位「インプレッション数」(72%)、2位「クリック率」(61%)。しかし同調査では、SEM施策の最適化には、これらの表層的な指標だけでなく、ユーザーの獲得単価やユーザーの行動分析など、収益に影響を及ぼす解析に注力する必要があると指摘している。
また、Eコマースに携わる人の40%が、顧客(または注文)あたりの利益を正確に計測する手法を「知らない」と回答。さらに、67%の回答者がキャンペーンを効果的に管理する十分な時間がないことが最重要課題としている一方、マーケターの多くが、Excelを用いて手作業でキーワード管理を行い、自動入札ツールを利用している人の割合は35%にとどまっている。
キャンペーンの最適化をする前に、ツールやデータを効率的に使って収益向上につなげるために、マーケター自身の思考回路や仕事のやり方を最適化する必要がありそうだ。
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