Googleは6月1日、シカゴに拠点を置く世界最大級のフィード管理会社FeedBurnerの買収を公式ブログで発表した。一時は「買収額は1億ドル」との憶測も飛んだが、買収額は明らかにされなかった。
ウェブサイトやブログが更新されると自動的に読者に対して更新情報を配信してくれる「フィード」。その規格のひとつであるRSSのオレンジ色のアイコンボタンをクリックして、気になるサイトの情報を購読している人も多いだろう。FeedBurnerは、何百万ものユーザーにフィードを送り届けると同時に、ウェブパブリッシャーに対して、サイトのコンテンツを分析・最適化し、集客支援やアクセス解析、フィードを活用した広告管理機能などを提供している。
今回の買収に関するFAQによると、Googleは現時点では、FeedBurnerのテクノロジーをどのように自社サービスに統合していくかを明らかにしていない。また、フィード広告がこれまで同様CPM(表示回数1,000回あたりの単価)で販売されるのか、AdWordsと同じようにCPC(クリック単価)で提供されるのかについても時期尚早であるとして、オプションを検討すると述べるにとどまっている。
いずれにしてもGoogleは、爆発的に増加しているウェブ上の情報を効率的に得るために欠かせないフィードサービスに関与することによって、ユーザーに高品質のサービスを提供すると同時に、フィード広告市場においても大きなアドバンテージを得ようとしている。
"Adding more flare" (Google Official Blog)
"Google has acquired FeedBurner" (買収に関するFAQを含む)