SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第107号(2024年11月号)
特集「進むAI活用、その影響とは?」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZineニュース

Googleがダブルクリックを買収した4つの理由

 米Googleの公式ブログに、"Why we're buying DoubleClick "と題した文章が掲載された。投稿したのはグループ・プロダクト・マネジャーのAlex Kinnier氏だ。

 話は少し前にさかのぼったところから始まる。オンライン広告市場の40%を占めるディスプレイ広告によって、AOLとYahoo!とMSNがそれぞれ10億ドルの広告収入を上げていたころ、この分野ではGoogleはまだマイナーなプレイヤーの地位に甘んじていた。AdWordsによって、ディスプレイ広告と勢力を二分するテキストベース広告の分野をリードしていたGoogleが注目したのは、CNETやESPN.comといったコンテンツサイトにディスプレイ広告の配信や効果測定サービスを提供していたダブルクリックだった。Kinnier氏は、ダブルクリック買収の理由として4つのポイントをあげている。

1. ダブルクリックの製品と技術はGoogleの検索サービスとコンテンツベースのテキスト広告ビジネスを補完するもの。それはGoogleのオンライン広告を改善する新しい機会を与えてくれる。

2. GoogleはAdSenseネットワークに第三者が広告配信することを許してこなかったため、広告主がパフォーマンスの指標を得るのを困難にしていた。しかし、Googleとダブルクリックが、オープンな広告プラットフォームを提供することによって、キャンペーンのマネジメントに必要な指標を提供することができるようになる。

3. Googleのインフラとダブルクリックのエージェンシーとパブリッシャーについての知識を融合することによって、次世代の広告配信テクノロジーを生み出すことができる。

4. 大規模パブリッシャーのいくつかは、売れ残った大量の広告在庫を抱えている。Googleとダブルクリックが組むことによって、こうした在庫をマネタイズする手助けができる。

 Kinnier氏は、Googleとダブルクリックの関係を、アマゾンとフェデックスのような関係―Googleが広告を売り、ダブルクリックが広告を届ける―と語る。買収当時に発表された情報に対していくつか文脈を付け加えた長い説明は、Kinnier氏も言うように、オンライン広告の専門家にとっては蛇足と感じるかもしれない。しかしGoogleをめぐる、この何年かのオンライン広告の動きをおさらいするにはよいテキストといえそうだ。

"Why we're buying DoubleClick"(Google Official Blog)
参考:「MarkeZine:Googleがダブルクリックを買収 買収額はYouTubeの約2倍」(MarkeZine)

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
MarkeZineニュース連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2007/06/28 20:00 https://markezine.jp/article/detail/1384

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ


イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング