URLフィルタリング製品技術の開発を手がけるネットスターは、同社が企画、実施した第6回「家庭でのインターネット利用実態調査」の結果を発表した。今回は、コンピュータ・インターネットを使っている全国の中学1年生から3年生までを対象に、自分自身のネット利用経験などについて調査を実施している。
中学生にとってのインターネットは「遊び」よりも「コミュニケーション」のツールとなっており、主な利用目的は、「趣味などの情報収集」、「友達との連絡」「ひまつぶし」がそれぞれ7割を超える。頻繁に利用するサイトとしては、「Yahoo!などのポータルサイト」、「ブログ」が3割以上、「YouTube」も3割近くの回答を集めた。男子では、ブログよりもゲームができるサイトの人気が高く、2ちゃんねるや面白いフラッシュ、モバゲータウンについても、女子よりも男子に人気がある。一方、女子に人気があるのは、ブログ、ふみコミュニティ、プロフ、芸能人の情報など。最初は情報受信型の子ども向けポータルを利用していた中学生も、ネットでの経験が深まるにつれておとな向けのサイトへ移行していく傾向がある。
ブログ・プロフ・掲示板などの所有率は全体で4割を超え、全体に女子のほうが所有率は高い。しかし、中2、3の男子の約5割が、自分のブログを「見ず知らずの大人」も見ているという認識を持っているのに対して、中2、3女子ともに約3割と低いのが特徴的。
また、「(ネットで)いじめをした経験」「いじめを受けた経験」は1割前後だが、「いじめを見聞きしたことがある」では4割を超える。中3女子では6割が「見聞きした」と回答。具体的な手法としては「「死ね」などのメッセージを送る」方法がトップ。ネットいじめは「(両当事者に)無関係なブログや掲示板」上で行なわれることが最も多いという。また、「実際の生活でいじめを受けていなくても、ネット上ではいじめを受けることがある」に2割以上が同意している。
ネットでトラブルが起きた時の相談相手としては「両親」を選ぶ中学生が7割以上で、圧倒的に多い。以下、「学校などの友達」「兄弟」「インターネットで知り合った友達」と続く。また、中3になると、男女とも「両親」に相談する比率は大幅に下がり、「学校などの友達」「インターネットで知り合った友達」などの重みが相対的に上がる。また、「頼りになる人がいない」も1割以上となるなど、学年があがるにつれ相談相手が変化している。実際のトラブルの際には2割近くが「相談したことがある」、またその9割以上で「頼りになった」と回答している。