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ネットコン猿・道明寺猿ノ介が斬る!勘違いから学ぶネット広告&ネット経済

サルでもわかるネット広告 同じ画面を見ていても、僕とキミとで広告が違うってどういうこと?の巻


我輩は、インターネットコンサルタントである。客は、まだいない。なぜなら、我輩はネットのことを知らないからだ。ハハハハハ! ……ふぅ。今日は日本でいちばんデカイWebサイト、ヤフーに潜入してネット広告の秘密を探っておる。「見ている人によって広告が違う」とヤフーさんは言うのだが、そんなバカなことがあり得るのだろうか? ちょっと詳しく聞いてみるぞ!

見ている人によって広告が違うって、どういうこと?

ねえ、ヤフーさん。前回、見ている人によって広告が違ってくるとおっしゃってましたよね

ええ

そんなこと、本当にできるのですか?

ヤフーのメールやオークションを利用していただくのには、アカウントを取得していただいてますよね

はい

そのときに、生年月日や郵便番号などの情報を入力していただきますが、このアカウント情報を基にして、年齢や性別、地域情報に応じた広告が発信できるんです

なんと! アカウント情報によって掲示される広告が異なっていたとは……。不覚にも知らなかったなぁ。ねぇ、秘書の綾小路クン?

年齢や性別によって属性別に配信する広告を「デモグラフィックターゲティング広告」、郵便番号などをもとに地域別に配信する広告を「エリアターゲティング広告」というんですよね

な! あ、綾小路クン……なんで知ってるの……

さっきは知らないふりしただけで、ちゃんとリリースを読んできたんですよ。あと確か「行動ターゲティング広告」という手法もあるんですね

ええ。これは、ユーザーが見たページや検索した単語に応じて広告を配信できるシステムですね

えー! ユーザーが見たページに応じて広告を配信するなんて、さすがにそんなことできないでしょう

ゴ●ゴ13並の精度で視聴者を狙い撃ちするのがターゲィング技術ね(麗華)
ルックス的にはゴル★は我輩の役柄のはずだが?(猿ノ介)
Cookie(クッキー)を使えばできますよねぇ

ええ。よくご存知ですね。

クッキー?

Cookieというのは、ユーザーのインターネットブラウザに保存されるデータのことです

ウキ?

詳しく説明すると、このデータは、あるサイトを開いたときにサイト提供者が利用しているサーバーによって作られて、サイト情報とともにユーザーのブラウザに送信されて保存されるんです

つまり、我輩がヤフーを開くと、ヤフーさんのサーバーで作られた小さなデータが我輩のパソコンに送られてくるということか

そうです。それでこのデータには、閲覧したサイトや検索したキーワードなどが記録されていって、次回以降、そのサイトを表示するたびにブラウザからサーバーに送信されるんです。それで、それを受けたサーバーからは、そのCookieの情報に応じたページデータがブラウザに送信されてくるんです

ほー

簡単な例でいえば、ヤフーのアカウントを取ったりすると、「個人ツール」の欄に「ようこそ●●さん」とユーザー名が表示されたりしますよね。これもCookieの情報を利用しているからできるんです。アマゾンのようなショッピングサイトでも、以前に買った商品の関連グッズの告知がされますが、これもCookieを有効に活用した例ですよね

そ、そうだったのか。ま、まぁ、知っていたのだが……

それで、このCookieの情報を使うことによって、ユーザーの興味や関心に応じて広告配信をすることが可能になりました。これが行動ターゲティング広告です

 ……恐るべし行動ターゲティング広告。次のページでも、このキーワードについてもうちょっと聞いてみるぞ!

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この記事の著者

岡部 敬史(オカベ タカシ)

72年京都市生まれ。『別冊宝島』の編集を経て編集・執筆業。ブログ評論家。著書に『ブログ進化論――なぜ人は日記を晒すのか』(講談社プラスアルファ新書)、『Web2.0殺人事件』(イーストプレス)。『このWeb2.0がすごい!』(日経BP社)。編著書に『このブログがすごい!』(宝島社)などがある。個人のブログは『岡部敬史の編集記』

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/08/22 16:52 https://markezine.jp/article/detail/1620

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