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ネットコン猿・道明寺猿ノ介が斬る!勘違いから学ぶネット広告&ネット経済

サルでもわかる検索連動型広告(前編) 闇に包まれたキーワード取引現場に迫る!の巻


 我輩は、インターネットコンサルタントである。客は、まだいない。なぜなら我輩は、ネットのことを知らないからだ。ハハハハハ! ……今日のテーマは「検索連動型広告」だ。何のことかって? まぁ、つまりだな、検索に連動するタイプの広告ということだな。

今回のテーマは「検索連動型広告」だ

ねえねえ。敏腕コンサルタントの道明寺猿ノ介さん。検索連動型広告って知ってますか?

あのねぇ美人秘書の綾小路麗華クン。我輩だってそれくらいは知っておるぞ。検索連動型広告ってのは、検索エンジンに入力されたキーワードに応じて表示される広告のことだ

すごーい!

ふっ。ちなみに検索連動型広告は、「リスティング広告」とか「キーワード広告」とも呼ばれるな

さすがぁ。よくご存知ですね

ふははは!

それでね、道明寺さん。私もちょっと勉強してみたんですが、この検索連動型広告って、クリックされないと料金が発生しないところが、普通のバナー広告とか違って面白いですね

そうだな。検索連動型広告では、特定のキーワードを買ってあらかじめ入金しておく。そして、広告がクリックされるたびにそのお金が減っていき、お金がなくなったら広告掲載も終わりというわけだ

料金も安いですよね。Googleが提供しているGoogleアドワーズの場合、ワンクリック1円から。オーバーチュアがヤフーなどに提供している「スポンサードサーチ」でも、ワンクリック9円からですもの。この前お話を聞いたヤフーのトップページのバナー広告が最低210万円だったことを考えると、この差はすごいですよ

そうだな。従来の広告というのは、どうしても資金が豊富な企業にしか手が出しにくい部分もあったが、この検索連動型広告は、低額から試せるところも強みだな

また、キーワードを検索した人、つまりその事象に関心のある人だけに訴求できるのも面白いですよね

そうだな。実に効率の良い広告だといえよう

ただですね……検索連動型広告の概要は理解できたつもりなんですが、細かいところでわからない点もいくつかあるんですよぉ

ほぉ。どんなことだね

例えば、同じ単語を複数の人が買った場合、確か入札によってその順位が決まりますよね?

そうだな。オーバーチュアのスポンサードサーチの場合、ワンクリック9円からと言ったが、これは同じキーワードで広告を出したいというライバルがいない場合のことだからな。ライバルがいれば、より高い広告料金を支払ったほうが、上位に掲示されるはずだ

このとき使われるのが入札という制度ですよね。理屈はなんとなくわかるんですけど、インターネットって24時間使われるじゃないですか。いったい、入札なんていつやってるんでしょうかね

ふむ。それはだな。たぶん時刻を決めてやってるに違いない

時刻を決めて?

そうだ。今日は12時から「居酒屋」と「ウサギ」の入札をやるから集まってーとか、告知するんだな。んで、そのキーワードを買いたい人が「100円!」「じゃ俺は105円」「なにおー! じゃあ俺は110円だ」とかやるわけだ

猛者どもが集う入札の現場。いいキーワードを仕入れるには体力が必要だ(猿ノ介)
使われるのが入札という制度ですよね使われるのが入札という制度ですよね
えー! そんな面倒なことやってるんですかね

お、おそらく……な

でも、キーワードなんて、それこそ万単位であるんじゃないですか。その入札を、そんなイベント感覚でやってたら、とてつもなく大変そうな気が……

でも入札っていうんだから、絶対やってるって! 絶対、絶対!

本当ですかぁ。あと、もうひとつ疑問なのは、この順位って単純に入札額だけで決まってるんですかね

そりゃそうでしょ。他にどんな要因があるの?

それは、よくわからないんですけどね。ただ、金さえ出せばいいってことになれば、なんか殺伐とした雰囲気になってきませんかね

ふーむ、たしかに。単語によっては、そういった可能性も否定できないな。ムム! 閃いた!

な、なんですか?

これは禁断の裏技だから誰にも言っちゃダメだぞ

は、はい

 ……猿ノ介が閃いた禁断の裏技とは何だろう? 期待はずれの予感もするがとりあえず聞いてみよう!

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この記事の著者

岡部 敬史(オカベ タカシ)

72年京都市生まれ。『別冊宝島』の編集を経て編集・執筆業。ブログ評論家。著書に『ブログ進化論――なぜ人は日記を晒すのか』(講談社プラスアルファ新書)、『Web2.0殺人事件』(イーストプレス)。『このWeb2.0がすごい!』(日経BP社)。編著書に『このブログがすごい!』(宝島社)などがある。個人のブログは『岡部敬史の編集記』

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/09/27 21:31 https://markezine.jp/article/detail/1829

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