スーパー・チューズデー以降、民主党の大統領候補争いでヒラリー・クリントン上院議員を圧倒しているオバマ陣営は、1月に3600万ドルの資金を調達。これはクリントン陣営の1350万ドルよりも、共和党のマケイン陣営の1200万ドルよりもはるかに多い金額だ。この3600万ドルのうち、オバマ陣営がオンラインで調達したのは2800万ドル。その90%以上は1口100ドル以下、さらにその40%は25ドル以下の寄付によるものだという。
オバマ氏の公式サイトのトップページでは「DONATE NOW!」と書かれた赤いボタンを押すと、寄付募集のページが表示される。ロビイストや選挙資金の募集・配分機関である政治活動委員会(PAC)からの資金調達はしないことをうたったそのページでは、一般市民が簡単に小口の寄付を申し込むことができる。寄付の金額は、25ドル、50ドル、100ドル、250ドル、500ドル、最高2300ドルから選択できる。しかし最小単位が5ドルとなっているため、「その他」を選択して5ドルの寄付も可能。支払はクレジットカード決済となる。
必要事項を入力すると、最後に16歳以上の米国の国民か合法的な永住者であること、企業や労働組織の基金ではなく、一般市民からの寄付であることについて同意が求められる。1月にこのページで寄付を申し込んだ人は30万人、そのうち20万人以上はオバマ氏に対するはじめての寄付だったという。
このオンラインでの資金調達の成功は、その金額の小ささや手軽さが大きな要因であるのは間違いないが、オバマ氏のサイトのシンプルさ、コンテンツ展開のうまさは印象的。トップページの右下に配置された“OBAMA EVERYWHERE”と題されたリンク集では、FacebookやMySpaceなどの人気SNS、YouTubeやFlickrなどの動画・写真投稿サイト、ミニブログTwitterへのリンクが整然と並び、ウェブを代表する人気サービスでオバマ氏の活動に触れることができる。
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