ドワンゴの平成22年9月期第2四半期の決算発表会が13日開催され、「ニコニコ動画」事業の2010年1~3月期の売上高は約14億2800万円で黒字を達成した。ニワンゴ取締役の西村博之氏とともに、「黒字化担当」として尽力してきたドワンゴ取締役の夏野剛氏も一安心。ニコニコ動画では決算発表会の様子を生中継し、ユーザーから祝福のコメントが相次いだ。また、日刊スポーツが号外を発行し、秋葉原など都内の繁華街で配布した。
ニコニコ動画では、ユーザーが投稿する動画だけでなく、生放送による番組企画も多数展開。政治の分野にも積極的に取り組み、党大会や岡田外務大臣の海外同行取材を行い、ネットユーザーへの情報発信を行ってきた。こうしたさまざまな取り組みによって、平成22年3月末には登録会員数1,634万人、「ニコニコプレミアム会員」は74万人、「ニコニコ動画モバイル」の会員数は494万人に達している。
しかし、ニコニコ動画を含むポータル事業においては、回線やサーバなどのインフラ費用の増加は落ち着いたものの、「ニコニコ生放送」など集客・収入に直接結びつくサービスへの投資、ユーザーイベント開催費用などの発生によって、本格的な収益への貢献には至っておらず、ポータル事業の売上高は27億7800万円(前年同期比104.4%増)、営業損失は1億4500万円(前年同期は8億8700万円の営業損失)となっている。
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