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MarkeZine Day 2011 名古屋、大阪が盛況に終了 本日は福岡で開催

 MarkeZine Dayは、翔泳社主催のオンラインマーケター向けカンファレンス。年数回開催されており、昨年から地方での開催もはじめている。昨年は大阪開催、広島開催にとどまったが、今年は名古屋、大阪、福岡での開催が決定。最新のトレンドや事例、ノウハウといった情報を参加者は共有した。

「MarkeZine Day 2011 名古屋、大阪の様子(写真上が名古屋、下が大阪)
「MarkeZine Day 2011 名古屋、大阪の様子(写真上が名古屋、下が大阪)
「MarkeZine Day 2011 名古屋、大阪の様子(写真上が名古屋、下が大阪)

 名古屋、大阪でのトップバッターを務めたのは東京のMarkeZine Dayでもお馴染みの株式会社アイ・エム・ジェイ Marketing & Technology Labs シニアコンサルタントの石井陽子氏。石井氏は「ソーシャルをオンラインビジネスに活かす!~Facebook、Twitterが企業サイトに与える価値とは~」と題し、講演を行った。

 冒頭、石井氏はソーシャルメディアの普及状況についてNielsen/NetRatingsのデータから解説。「みなさん予想されているかもしれませんが、Facebookが非常に伸びている状況です。去年の12月の時点では国内のFacebookユーザー数とTwitterユーザー数には約4倍の開きがありましたが、今年の5月の段階で約2倍まで縮まっています」と明かした。こういったデータからも急伸するFacebookの動向が伺える。

 では、企業の活用状況についてはどういった状況なのだろうか。石井氏は「積極的に活用している企業と、まったく活用していない企業とはっきり分かれる」と指摘。積極的に活用している企業の例としては、スターバックス コーヒーやコカ・コーラといった企業を例として挙げつつ、その他の企業の傾向としては2つのパターンに分かれると語った。

 「現状では『ソーシャルをまったく活用していない企業』と『ソーシャルを活用しきれていない企業』という、2つのパターンに大きく分けられると思います。例えば、単価が低い消費財系のメーカーがソーシャルの取り組みを検討した際に、成功指標としては店舗誘導などが挙げられますが、ソーシャル上でクチコミが起こったとしても店舗誘導へつながるイメージは湧きずらいです。そういった理由から、なかなか活用へ踏み切れないというケースが多いようです。また、後者はトップダウンではじめてみたものの、何を成功指標にすべきなのかわかっていない場合が多いようです。そして、自社から複数のFacebookサイトが立ちあがりコントロールが効かなくなっているというケースも散見されます」

 一方、ユーザーがソーシャルに費やす時間が増加していることは間違いない。こういった状況の中で、企業は自社サイトのKPIについても改めて考え直す必要があると石井氏は説く。

 「商材やソーシャルへの取り組み度合いによって異なりますが、ソーシャルとの親和性が高い企業のアクセスログに変化が出始めています。例えば、閲覧時間や1回の訪問あたりにユーザーが何ページを閲覧したのかを示す指標である、平均閲覧ページビューなどが減少している傾向です。また、メルマガの登録率や開封率なども減少している傾向です。これは、企業がFacebookページ上で頻繁に情報を発信した場合、わざわざメルマガを開封して情報を取得する必要性が薄まっているといった要因が考えられます」

 この他にも、数字が少ない方がよいとされている直帰率が、ソーシャルの影響により増加傾向にあるといった傾向も出始めているようだ。

 「これらの傾向から何が言えるのかというと、これまで信じてきたKPIをソーシャルの影響を前提としたKPIに捉え直す必要性が出てきているということです。企業の経営戦略においても、ソーシャルはもはや無視できない存在になってきていると言え、いち早く対応していくことが重要でしょう」と警鐘を鳴らした。

 この後石井氏は、Facebookがこれからのマーケティングをどのように変えていくのか、Facebookページをマーケティングへ活かすためのTIPSを紹介。Facebookのノウハウに対して熱心に耳を傾ける受講者の姿が目立った。なお、講演の後半部分については後日、詳細にレポートしていく。

 また、先週の名古屋、大阪に続き本日は福岡のチサンホテル博多でMarkeZine Day 2011 福岡が開催する。福岡の講演レポートについても後日掲載予定だ。

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2011/06/28 11:34 https://markezine.jp/article/detail/13986

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