ダイキン工業は9月上旬に、「節電の夏を過ごして変わったもの、変わらなかったもの」をテーマに調査を行った、対象となったのは、全国の20代から70台の男女624名(男女50%ずつ)。
ダイキンが前回(5月)に行った調査では、9割の人が「今夏節電に意欲的に取り組みたい」と回答し、震災を機に節電を意識した “節電ビギナー”が2割いることが明らかとなった。「今年に限らず、今後も意識して節電したい」と回答した人は、前回調査時は81.6%だったが、今回の調査でも84.3%と高水準を維持。節電ビギナーの中には、「驚くほどの節電ぶりに自分自身びっくりした」(64 歳女性・大阪府)という人もいる一方、震災前から節電を意識していたベテランの中には「これまでは電気代を抑えるという目的だったが、社会的使命感がのっかり、節電の努力をしていない人を若干軽蔑するようにもなってしまった」(35 歳女性・東京都)という声も。
今夏の節電をきっかけに、夏の避暑対策に対する意識や考えが変わった人は4割に達し、具体策としては「日中はデパートやショッピングモールに行くようにした」「水枕を使って寝る」「生活スタイルを夜型から朝型に変えた」「部屋の中に風の通り道を作る」などがあがっている。また、高い節電目標を実現する手段として、約8 割の人が「エアコンでの節電」をあげていたが、実際に「使用を控える」「使用時間を短くする」など、エアコンの稼動を減らす人が多く、「扇風機と併用する」という対策も非常によく実施されている。
また、節電貢献度を自己採点してもらったところ、前回の平均点数は59.83点だったのに対し、今回は68.81点と8.98点上昇。ビギナーにいたっては平均が13 点高くなっており、実施後、自信を深めたことがうかがえる結果となった。
【関連記事】
・節電サイト、関東からの利用が過半数
・事前連絡で8割の家庭が節電行動
・KDDI、家庭での節電にポイント付与
・企業の電力・水・ガスなどの使用量をウェブで見える化するサービス
・震災後の電力不足で「ライフスタイルに変化」7割